岩波新書 新赤版 1977
カラー版 名画を見る眼Ⅱ
印象派からピカソまで
著:高階 秀爾
紙版

内容紹介
本書は、西洋美術鑑賞の懇切な手引きとして好評の『名画を見る眼』のカラー版である。モネに始まる近代の名画14点、そして同時に鑑賞したい絵画を多数収載。題材や技術だけでなく歴史的・思想的背景、くわえて画家の個性が感じられるエピソードを交えながら解説した。刊行より半世紀を超え、著者監修の決定版をお届けする。
目次
Ⅰ モネ「パラソルをさす女」
──光への渇望
Ⅱ ルノワール「ピアノの前の少女たち」
──色彩のハーモニー
Ⅲ セザンヌ「温室のなかのセザンヌ夫人」
──造形のドラマ
Ⅳ ヴァン・ゴッホ「アルルの寝室」
──不気味な内面世界
Ⅴ ゴーギャン「イア・オラナ・マリア」
──異国的幻想
Ⅵ スーラ「グランド・ジャット島の夏の日曜日の午後」
──静謐な詩情
Ⅶ ロートレック「ムーラン・ルージュのポスター」
──世紀末の哀愁
Ⅷ ルソー「眠るジプシー女」
──素朴派の夢
Ⅸ ムンク「叫び」
──不安と恐れ
Ⅹ マティス「大きな赤い室内」
──単純化された色面
ⅩⅠ ピカソ「アヴィニョンの娘たち」
──キュビスムの誕生
ⅩⅡ シャガール「私と村」
──回想の芸術
ⅩⅢ カンディンスキー「印象・第4番」
──抽象絵画への道
ⅩⅣ モンドリアン「ブロードウェイ・ブギウギ」
──大都会の造形詩
あとがき
『カラー版 名画を見る眼Ⅱ』へのあとがき