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岩波新書 新赤版 1911

俳句と人間

著:長谷川 櫂

紙版

内容紹介

魂は肉体とともに消滅する存在であるのに、なぜ人は「あの世」というフィクションを創造するのだろうか。俳人は、癌という病を得て、生老病死をまるごと包み込む俳句の宇宙にあらためて向き合い、生と死にまつわる世界の壮大な仕掛けを考えた。俳諧の奥深さを伝える実作者ならではのエッセイ。「図書」好評連載、待望の書籍化。

目次

はじめに
第一章 癌になって考えたこと
第二章 挫折した高等遊民
第三章 誰も自分の死を知らない
第四章 地獄は何のためにあるか
第五章 魂の消滅について
第六章 自滅する民主主義
第七章 理想なき現代
第八章 安らかな死
おわりに

俳句索引
短歌索引
人名索引

著者略歴

著:長谷川 櫂
長谷川 櫂(はせがわ かい)
1954年熊本県生まれ。俳人。俳句結社「古志」前主宰。「きごさい(季語と歳時記の会)」代表。朝日俳壇選者。読売新聞に詩歌コラム「四季」を連載、インターネットサイト「俳句的生活」で「ネット投句」「うたたね歌仙」を主宰している。
句集に『古志』(牧羊社)、『虚空』(花神社、読売文学賞受賞)、『柏餠』『吉野』『九月』『震災歌集 震災句集』『太陽の門』(以上、青磁社)、評論集に『俳句の宇宙』(サントリー学芸賞受賞)『古池に蛙は飛びこんだか』(以上、花神社/中公文庫)、『芭蕉の風雅』『俳句の誕生』(以上、筑摩書房)、エッセイ集に『俳句的生活』『和の思想』(以上、中公新書)などがある。

ISBN:9784004319115
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:23ページ
定価:860円(本体)
発行年月日:2022年01月
発売日:2022年01月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DC
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ