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岩波新書 新赤版 1910

民俗学入門

著:菊地 暁

紙版

内容紹介

普通の人々が営む日々の暮らしを深く知り、驚く。人生と生活の細部に直に触れ、世界の奥行きに畏怖しながら、複数の歴史を「私(たち)」からつかみ出す。繰り返される過ちから目をそらさず、よりよい未来を考えたい。これが民俗学のエッセンスである。「人間にかかわることすべて」に開かれた、野心的な「共同研究」への誘い。

目次

はじめに――「せつなさ」と「しょうもなさ」を解きほぐす

序 章 民俗学というガクモンが伝えたいこと
コラム① 「日本的」と「伝統的」

第一章 暮らしのアナトミー
きる 【衣】
たべる 【食】
すむ 【住】
コラム② 「いま・ここ・わたし」から「あるく・みる・きく」へ

第二章 なりわいのストラテジー
はたらく 【生産・生業】
はこぶ 【交通・運輸】
とりかえる 【交換・交易】
コラム③ 目玉をみがく

第三章 つながりのデザイン
つどう1 血縁
つどう2 地縁
つどう3 社縁
コラム④ 聞くことの絶望と愉悦

終 章 私(たち)が資料である――民俗学の目的と方法
コラム⑤ リミナル・エスノグラファーズ

あとがき――「墓穴」としての入門書、あるいは、本書を書いてしまった理由

図版出典一覧

著者略歴

著:菊地 暁
菊地 暁(きくち あきら)
1969年北海道生まれ。京都大学文学部卒業、大阪大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。身長186cm
現在―京都大学人文科学研究所助教
専攻―民俗学
著書―『柳田国男と民俗学の近代――奥能登のアエノコトの二十世紀』(吉川弘文館)、『身体論のすすめ』(編、丸善)、『今和次郎「日本の民家」再訪』(共著、平凡社)、『日本宗教史のキーワード――近代主義を超えて』(共編著、慶應義塾大学出版会)、『学校で地域を紡ぐ――『北白川こども風土記』から』(共編著、小さ子社)

ISBN:9784004319108
出版社:岩波書店
判型:新書
ページ数:252ページ
定価:960円(本体)
発行年月日:2022年01月
発売日:2022年01月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JBCC