岩波新書 新赤版1439
物語 朝鮮王朝の滅亡
著:金 重明
紙版
目次
はじめに
第一章 近代朝鮮の前夜──実学者たちの構想
1 英正時代──朝鮮王朝中興の名君
2 硬直化した朱子学に叛旗をひるがえした実学
3 地球は丸く、自転している──洪大容
4 すべての学問は民を豊かにするために──朴趾源・朴斉家
5 役に立たない学問は死んだ学問である瀷・丁若鏞
6 洗礼を受けた士大夫──キリスト教の浸透
第二章 開国か、鎖国か──揺れる朝鮮半島
1 空白の八十年──正祖の急死と実学者の受難
2 常軌を逸した収奪と社会不安──民乱の時代
3 外国船現れる──大院君の鎖国政策の中で
4 清に翻弄される日本──朝鮮の内政に干渉
第三章 日清戦争は日朝戦争として始まった──戦場は朝鮮だった
1 徹底した平等主義の農民軍──東学の創建
2 日本、清を戦争に引きずりこむ──豊島沖の海戦
3 農民軍の敗北と残党狩り──日常化する残虐行為
4 王宮に乱入した日本人──后妃・閔妃を殺害
第四章 朝鮮王朝の落日──併合条約の締結
1 国王から皇帝へ──大韓帝国を宣言
2 日本の朝鮮支配への道──日露戦争から保護条約へ
3 抵抗する朝鮮の人々──愛国啓蒙運動と義兵運動
4 花電車で祝う日本人──朝鮮滅亡の日
あとがき
主要参考文献
略年表
人名・事項一覧