岩波文庫 青N607-4
開かれた社会とその敵 第二巻
にせ予言者(下)―ヘーゲル,マルクスそして追随者
著:カール・ポパー
訳:小河原 誠
紙版
内容紹介
歴史とは意味をもった必然的な自己展開であるとするヒストリシズムは、マルクスをつうじて強い影響力を有した。その非合理主義を徹底的に脱構築するポパーは、合理主義の立て直しを模索し、「批判的合理主義」を導く。歴史に意味はない、だがわれわれ自身こそが意味を与えるべきなのだ。懇切な解説、索引を付す。全四冊。
目次
第二巻 にせ予言者(下) ――ヘーゲル、マルクスそして追随者
マルクスの予言(承前)
第二〇章 資本主義とその運命
第二一章 予言の評価
マルクスの倫理
第二二章 ヒストリシズムの道徳論
余 波
第二三章 知識社会学
第二四章 神託まがいの哲学と理性への反逆
結 論
第二五章 歴史に意味はあるか
付 録
Ⅰ 事実、規準そして真理。相対主義へのさらなる批判(一九六一年)
Ⅱ シュヴァルツシルトのマルクス本についての論評(一九六五年)
注
訳者解説
訳者あとがき
人名索引
事項索引