岩波文庫 緑5-3
ウィタ・セクスアリス
著:森 鷗外
紙版
内容紹介
哲学を職業とする金井湛君は、ある時ふと思った。「おれの性欲の歴史を書いて見ようか知らん」――。初出誌が発禁処分を受けた鷗外の異色作。自伝的要素を背景に、六歳からの「性欲的生活」を淡々としたユーモアをもって語る。浅草の楊弓場や吉原の廓、当時の男子寮等の様子も興味深い。詳細な注・解題を新たに付す。
目次
ウィタ・セクスアリス
解説(斎藤茂吉)
解題(松木 博)