岩波文庫 黄15-16
源氏物語 7
匂兵部卿-総角
校注:柳井 滋
校注:室伏 信助
校注:大朝 雄二
紙版
内容紹介
世に数まへられ給はぬ古宮おはしけり──自らの出生の秘密に悩む薫は,亡き光源氏の弟で落魄の親王八宮と親交を深める.その八宮の美しい娘たちに,明石中宮の子で多情な匂宮も興味を引かれる.洛外宇治を舞台にした,薫と大君,匂宮と中君との錯綜する恋.匂兵部卿から総角の六帖を収録,「宇治十帖」はじまる.(全九冊)
目次
凡 例
匂兵部卿(にほふひやうぶきやう)
紅 梅(こうばい)
竹 河(たけかは)
橋 姫(はしひめ)
椎 本(しひがもと)
総 角(あげまき)
付 図
解 説 「光源氏の物語」からの継承と離脱………陣野英則