凡 例
〔第Ⅱ部〕序文
第1章 ファン・デル・ワールスの理論の基本
§1 ファン・デル・ワールスの一般的見解
§2 外圧と内圧
§3 器壁への衝突数
§4 衝突数における分子の広がりの考慮
§5 分子に与えられる力積の決定
§6 §4で行われた無視の通用範囲
§7 内圧の決定
§8 温度計物質としての理想気体
§9 温度・圧力係数.ファン・デル・ワールス方程式の定数の決定
§10 絶対温度.圧縮係数
§11 臨界温度,臨界圧力,臨界体積
§12 等温線の幾何学的議論
§13 特殊事例
第2章 ファン・デル・ワールスの理論の物理的議論
§14 安定な状態と不安定な状態
§15 過冷却,蒸気化遅延〔過熱〕
§16 二相の安定な共存
§17 二相が共存している状態の幾何学的表示
§18 気体,蒸気,液体の概念の定義
§19 前節の定義の任意性
§20 等密度状態変化
§21 ファン・デル・ワールスの法則に従う物質の熱量学
§22 分子の大きさ
§23 毛管現象との関係
§24 分子の分離にかかる仕事
第3章 気体論にとって有用な一般力学の命題
§25 一般化座標によって特徴づけられる力学系としての分子の理解
§26 リウヴィルの定理
§27 微分積への新しい変数の導入について
§28 §26の式への適用
§29 リウヴィルの定理の別証明
§30 ヤコビの最終乗式の定理
§31 エネルギー微分の導入
§32 エルゴーデ
§33 モーメントイトの概念
§34 確率の表式.平均値
§35 温度平衡との一般的関係
第4章 多原子分子気体
§36 多原子分子気体の分子についての特殊な考察
§37 多原子分子気体に対するキルヒホッフの方法の適用
§38 非常に多数の分子について,それらの状態を決定する変数が非常に狭い領域に入る可能性について
§39 二分子衝突の考察
§40 §37で仮定された状態分布が衝突によって乱されないことの証明
§41 一般化
§42 あるモーメントイトに対応する運動エネルギーの平均値
§43 比熱比κ
§44 特殊な場合のκの値
§45 経験との比較
§46 その他の平均値
§47 相互作用中の分子の考察
第5章 ヴィリアル概念によるファン・デル・ワールス方程式の導出
§48 ファン・デル・ワールスの推論方法が補完を要する箇所の特定
§49 ヴィリアルの一般概念
§50 気体にはたらく外部からの圧力のヴィリアル
§51 分子対が与えられた中心間距離を持つ確率
§52 分子が持つ有限の体積に由来するヴィリアル
§53 ファン・デル・ワールスの凝集力のヴィリアル
§54 ファン・デル・ワールスのものに代わる代替式
§55 分子の任意の反発則に関するヴィリアル
§56 ローレンツの方法の原理
§57 衝突数
§58 平均自由行程のより精密な値.ローレンツの方法によるW'iの計算
§59 分子の中心が利用できる空間のより精密な計算
§60 確率的命題による飽和蒸気の圧力の計算
§61 ファン・デル・ワールスの前提を満たす気体のエントロピーの確率計算による計算
第6章 解離の理論
§62 一価の同種原子の化学親和力の力学像
§63 同種の原子どうしの化学結合の確率
§64 解離度の圧力依存性
§65 解離度の温度依存性
§66 数値計算
§67 二つの異種の一価の原子の親和力の力学像
§68 ある分子の二つの異種の原子への解離
§69 ヨウ化水素気体の解離
§70 水蒸気の解離
§71 解離の一般論
§72 この理論とギブスの理論の関係
§73 感応領域が原子全体のまわりに一様に分布している場合
第7章 多原子分子気体の熱平衡に関する命題の補足
§74 状態確率を測る量Hの定義
§75 分子内運動による量Hの変化
§76 第一に考察するべき特殊な場合の特徴づけ
§77 考察下の特殊な場合におけるリウヴィルの定理の形
§78 衝突にともなう量Hの変化
§79 二分子衝突過程の一般的特徴づけ
§80 一般的な種類の衝突に対するリウヴィルの定理の適用
§81 有限差分による計算法
§82 衝突によるHの変化一般の積分表現
§83 いま考察するべき特殊例の特定
§84 任意の衝突について成り立つ方程式の解
§85 単一の種類の原子だけが衝突する場合
§86 ある中心運動が特定の性質を持つ確率の計算
§87 初期状態についてのわれわれの仮定の特徴づけ
§88 ある系の以前の状態への回帰について
§89 熱力学第二主則との関係
§90 宇宙への適用
§91 分子物理学における確率計算の適用
§92 時間順序の逆転による熱平衡の導出
§93 有限の数の状態の循環列による証明の実行
下巻解説
索 引