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岩波文庫 赤346-1

暗闇に戯れて

白さと文学的想像力

著:トニ・モリスン
訳:都甲 幸治

紙版

内容紹介

現代アメリカ文学を牽引し、その構図を一変させた稀有の作家による、革新的な批評の書。ウィラ・キャザー『サファイラと奴隷娘』、ポー、トウェイン、ヘミングウェイらの作品を通じて、アメリカ文学史の根底に「白人男性を中心とした思考」があることを明るみに出し、構造を鮮やかに分析すると共に、その限界を指摘する。

目次

 はじめに

第一章 黒さは重要

第二章 影をロマン化する

第三章 不穏な看護師たちと鮫たちの親切

 訳者解説

著者略歴

著:トニ・モリスン
トニ・モリスン
Toni Morrison 1931-2019.米国生まれ.作家・編集者.代表作に『青い眼がほしい』『ソロモンの歌』など.『ビラヴド』でピュリッツァー賞,1993年黒人女性初のノーベル賞を受賞.
訳:都甲 幸治
都甲 幸治(トコウ コウジ)
1969年生まれ.早稲田大学教授.専門はアメリカ文学.主な著書に『教養としてのアメリカ短篇小説』『「街小説」読みくらべ』,訳書にブコウスキー『郵便局』,デリーロ『ポイント・オメガ』など.

ISBN:9784003234617
出版社:岩波書店
ページ数:174ページ
定価:900円(本体)
発行年月日:2023年09月
発売日:2023年09月20日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB