岩波文庫 緑225-4
次郎物語 4
著:下村 湖人
紙版
内容紹介
時代はしだいに軍国主義の影が濃くなり、自由を重んずる朝倉先生は五・一五事件を批判したために辞職を勧告される。次郎たち五年生は朝倉先生の留任運動を計画し嘆願の血書を認めるのだが、この退職事件に関する態度が激越だったとして、次郎も退学を余儀なくされる。配属将校や思想警察が幅を利かせる思想統制の時代。(全五冊)
目次
第四部
一 血書
二 父と子
三 決議
四 いろいろの眼
五 道江をめぐって
六 沈黙をやぶって
七 父兄会
八 水泳
九 二つの敵
一〇 掲示台
一一 最後の訪問
一二 最後の晩餐
一三 送りの日
一四 残された問題
一五 明暗交錯
「次郎物語 第四部」附記