岩波文庫 緑222-1
色ざんげ
著:宇野 千代
紙版
内容紹介
欧州から帰朝した洋画家湯浅譲二は、毎日手紙を寄越す不思議な女に翻弄されるうちに、女は失踪。女の友人つゆ子と捜索の旅に出た彼はつゆ子に魅かれるが、さらに湯浅の絵のファンだという女学生が現れ……。深く誰か一人を愛するわけではない男と、男の愛を摑んだようで常に不安な女の姿を情感豊かに描く。(解説=尾形明子・山田詠美)
目次
色ざんげ
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色の妙味を重ねた男と女たちの物語(山田詠美)
解説(尾形明子)