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岩波ブックレット 1006

安楽死・尊厳死を語る前に知っておきたいこと

著:安藤 泰至

紙版

内容紹介

安楽死や尊厳死をめぐる議論はなぜ混乱するのか? 知っておくべき歴史や背景、言葉のからくりを指摘し、「死の自己決定権」「延命治療」といった言葉も吟味し直しながら、その議論が陥りやすい落とし穴を明らかにする。「よい死」を語る前に私たちが真に議論すべきことは何か。人間らしい尊厳ある生き方を求めて、医療文化、社会のあり方を問い直す。

目次

はじめに――ナチスの悪夢

1 「安楽死」「尊厳死」をめぐる議論はなぜ混乱するのか?
2 「安楽死」「尊厳死」をめぐる言葉のからくり
3 「よい死」を語る前に
4 人のいのちは誰のものか?

おわりに――「死について考える」とはどういうことか?

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著者略歴

著:安藤 泰至
安藤泰至(あんどう やすのり)
1961年生まれ.京都大学大学院文学研究科(宗教学)博士後期課程2年修了.現在,鳥取大学医学部保健学科准教授,日本学術会議連携会員.専門は宗教学・生命倫理・死生学.著書に,『「いのちの思想」を掘り起こす――生命倫理の再生に向けて』(編著,岩波書店),『激動する世界と宗教 宗教と生命』(共著,角川書店),『シリーズ生命倫理学4  終末期医療』(高橋都との共編著,丸善出版)など.訳書にアリシア・ウーレット著『生命倫理学と障害学の対話――障害者を排除しない生命倫理へ』(児玉真美との共訳,生活書院)など.

ISBN:9784002710068
出版社:岩波書店
判型:A5
ページ数:64ページ
定価:520円(本体)
発行年月日:2019年07月
発売日:2019年07月05日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:VFD