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ライトニング・メアリ 竜を発掘した少女

著:アンシア・シモンズ
訳:布施 由紀子
絵:カシワイ

紙版

内容紹介

赤ん坊の頃、落雷に直撃された少女、メアリ・アニング。父親からは「稲妻メアリ」と呼ばれ、観光や避暑にくる客に売りつける「珍しい石」をライム・リージスの海岸で見つける仕事を手伝う。これらの化石は大昔の生物ではと考えたメアリは、身分を超えて友情を結んだヘンリーやエリザベスと、地質学や自然科学への情熱を育んでいく。

目次

第1部
プロローグ
1 悪魔の足の爪とヘビ石
2 宝物は泥の中から
3 商売をおぼえる
4 スパイ
5 スパイをつかまえる方法
6 フランス人のような名前の少年
7 はじめての親友
8 泥とシュガード・バン
9 役に立つ友だち
10 失われた友情
11 ブラック・ベンの裏切り
12 父さん、生死をさまよう
13 以前のように
14 血
15 母さんが沈黙をやぶる

第2部
16 人生が一変する
17 怪物
18 がまん、がまん
19 できないことなんて何もない
20 石から出た骨
21 いったいどんな生き物なのか
22 思い出と再会

あとがき――メアリ・アニングをめぐる事実と著者からのメッセージ

用語集
訳者あとがき

著者略歴

著:アンシア・シモンズ
アンシア・シモンズ(Anthea Simmons)
イギリスのコーンウォール州で教区司祭の長女として生まれ、五人の弟妹がいる。オックスフォード大学を卒業、ロンドンの金融界で活躍したのち、引退して教師に転身、詩や童話の創作をはじめた。2010年に初の絵本、Share! を出版。現在は童話執筆のかたわら、社会活動にも取り組み、最新作の Burning Sunlight(2021年)では気候危機をテーマに取りあげた。『ライトニング・メアリ』は2020年度STEAM児童文学賞最優秀ミドルグレード作品賞を受賞した。本書が初の邦訳。
訳:布施 由紀子
布施由紀子(ふせ ゆきこ)
翻訳家。大阪外国語大学英語学科卒業。主な訳書に、ロデリック・タウンリー『記憶の国の王女』(徳間書店)、ケイティ・バトラー『天国の扉をたたくとき』(亜紀書房)、ジョン・ウィリアムズ『アウグストゥス』(作品社)、A.R.ホックシールド『壁の向こうの住人たち』(岩波書店)、チャールズ・C.マン『1493』(紀伊國屋書店)など。
絵:カシワイ
カシワイ
漫画家・イラストレーター。漫画や書籍の装画を中心に活動。主な仕事に、『107号室通信』『光と窓』(以上リイド社)、『ひとりの夜にあなたと話したい10 のこと』(大和書房)など。

ISBN:9784001160345
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:304ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2022年02月
発売日:2022年02月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YNB