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岩波少年文庫 259

夏のサンタクロース

フィンランドのお話集

著:アンニ・スヴァン
絵:ルドルフ・コイヴ
訳:古市 真由美

紙版

内容紹介

フィンランドの「童話の女王」アンニ・スヴァンの作品集。民話的なファンタジーと、現実の風景や暮らしを融合させた童話は、およそ百年前から人びとに親しまれてきました。春をむかえにいくお話、妖精や魔物の登場するお話、ドラマチックな愛のお語など、色とりどりの13編をえりすぐり、美しい挿絵とともに紹介します。

目次

お話のかご

山のペイッコと牛飼いのむすめ

森のクリスマス・イブ

小さなヴァイオリン

小鳥はうたう

波のひみつ

子牛のピエニッキと森のこびと

春をむかえにいった三人の子どもたち

ふしぎの花

氷の花

夏のサンタクロース

少女と死の影

山の王の息子

 訳者あとがき

著者略歴

著:アンニ・スヴァン
アンニ・スヴァン(Anni Swan, 1875-1958)
フィンランドのヘルシンキ生まれ。1901年に最初の童話集を発表。支配階級の使うスウェーデン語ではなく、民衆のことばであるフィンランド語による児童文学の基礎をきずき、その後も数多くの作品を書いた。3人の息子を育てながら、教師をつとめ、子ども向けの雑誌を編集、翻訳も手がける。没後、その業績をたたえ、すぐれた児童文学作品に贈られるアンニ・スヴァン賞が創設された。
絵:ルドルフ・コイヴ
ルドルフ・コイヴ(Rudolf Koivu,1890-1946)
10歳あまりで両親を亡くし、おじ、祖母の家で育つ。ヘルシンキで女性教師の一家と暮らし、絵の才能を見いだされ、フィンランド芸術協会の美術学校で絵画を学ぶ。1910 年代から晩年まで、雑誌や書籍など子ども向けの出版物を中心に数多くの本に挿絵を描いた。没後、すぐれた挿絵に贈られるルドルフ・コイヴ賞が創設された。
訳:古市 真由美
古市真由美(ふるいち まゆみ)
フィンランド文学翻訳家。東京都生まれ。訳書にシムッカ「ルミッキ」三部作、『ふしぎの花園 シスターランド』、ディークマン『暗やみの中のきらめき 点字をつくったルイ・ブライユ』、キンヌネン『四人の交差点』などがある。

ISBN:9784001142594
出版社:岩波書店
ページ数:266ページ
定価:810円(本体)
発行年月日:2023年10月
発売日:2023年10月16日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:YFB