著者略歴
著:トンケ・ドラフト
トンケ・ドラフト(Tonke Dragt 1930~)
オランダの作家.当時オランダの植民地だったインドネシアのジャカルタに生まれる.第2次世界大戦中の1942年から3年間,家族とともに日本軍の収容所で過ごし,戦後,オランダに帰国.ハーグの造形美術アカデミーで学び,教師になる.1961年に『ふたごの兄弟の物語』を発表する.翌62年に『王への手紙』を,65年に続編の『白い盾の少年騎士』を出版し,成功をおさめる.1976年には,「青少年文学のための国家賞」を受賞.2004年秋に,『王への手紙』が,オランダで過去50年間に出された子どもの本の中から第1位に選ばれ,改めて注目を浴びている.さし絵も作者自身が描いている.