凡 例
杜甫詩注巻十三 成都ふたたびの歌
はしがき……………川合康三
1 草堂
草堂
草堂
2 四松
四松
四本松
3 水檻
水檻
水辺の出窓
4 破船
破船
こわれた船
5 營屋
屋を営む
建てまし
6 黃河二首
黄河二首
黄河二首
7 揚旗
旗を揚ぐ
旗ふり
8 別唐十五誡、因寄禮部賈侍郞
唐十五誡に別れ、因りて礼部の賈侍郎に寄す
唐十五郎誡を見送り、あわせて文部次官賈至に
9 宿靑溪驛、奉懷張員外十五兄之緖
青渓駅に宿して、張員外十五兄之緒を懐い奉る
青渓駅に舟どまりし、張之緒十五郎事務官のきみを思いやりまつりて
10 狂歌行、贈四兄
狂歌行、四兄に贈る
気まま放題の歌、四兄さんへ
11 春歸
春に帰る
春に帰って
12 歸來
帰り来たる
帰ってきたぞ
13 歸鴈
帰雁
帰りゆく雁
14 三絕句
三絶句
みじかうた三首
15 奉寄高常侍
高常侍に寄せ奉る
高侍従長に寄せまいらす
16 絕句二首
絶句二首
みじかうた二首
17 題桃樹
桃樹に題す
桃の木にこと寄せて
18 贈王二十四侍御契四十韻
王二十四侍御契に贈る四十韻
検察官王契氏に贈る四十韻のうた
19 寄司馬山人十二韻
司馬山人に寄す十二韻
山住みの隠者司馬氏に寄せる十二脚韻
20 寄邛州崔錄事
邛州の崔録事に寄す
邛州の崔書記官に寄せて
21 王錄事許修草堂貲、不到、聊小詰
王録事の草堂を修むる貲を許すも、到らず、聊か小詰す
王書記官が草堂の修理費を出すといいながら、まだ届かず、いささか文句をいう詩
22 寄李十四員外布十二韻
李十四員外布に寄す十二韻
李布課長に寄せる十二脚韻
23 寄董卿嘉榮十韻
董卿嘉栄に寄す十韻
董嘉栄君に寄せる十脚韻
24 過󠄁故斛斯校󠄁書莊二首
故斛斯校書の荘に過ぎる二首
亡き斛斯司書殿のやしきを訪れて二首
25 立秋日雨、院中有󠄁作
立秋の日 雨ふる、院中にて作有り
立秋の日に雨ふり、公邸において作る
26 奉和軍城󠄀早秋
軍城の早秋に和し奉る
「要塞の早秋」に唱和し奉りて
27 院中晩󠄁晴󠄀懷西郭茅舍
院中の晩晴に西郭の茅舎を懐う
公邸の夕晴れに西郊のあばら家を思いやる
28 到村
村に到る
村に着いて
29 村雨
村雨
村の雨
30 宿府
府に宿す
役所での宿直
31 遣󠄁悶、奉呈󠄁嚴鄭公󠄁二十韻
悶えを遣る、厳鄭公に呈し奉る二十韻
悩みを押しやって、厳鄭公に示しまいらす二十脚韻
32 送󠄁舍弟穎赴齊州三首
舎弟穎の斉州に赴くを送る三首
弟の穎が斉州に旅立つのを見送る三首
33 嚴鄭公󠄁堦下新松
厳鄭公が階下の新松
厳鄭公邸の階段下の若松
34 嚴鄭公󠄁宅同詠竹
厳鄭公が宅にて同じく竹を詠ず
厳鄭公の邸宅でともに竹を詠う
35 奉觀嚴鄭公󠄁廳事岷山沲江畫圖十韻
厳鄭公が庁事の岷山沲江の画図を観奉る十韻
厳鄭公の庁舎で岷山と沲江の画を拝見して作った十脚韻
36 晩󠄁秋陪嚴鄭公󠄁摩訶池泛舟
晩秋、厳鄭公の摩訶池に舟を泛かぶるに陪す
晩秋に厳鄭公の摩訶池での舟遊びに陪席して
(付 陪鄭公秋晩󠄁北池臨眺)
(付 送󠄁王侍御往東川、放生池祖席)
37 初冬󠄀
初冬
初冬
38 至後
至後
冬至の後
39 觀李固請󠄁司馬弟山水圖三首
李固請司馬弟の山水図を観る三首
李固請副知事の山水図を見る三首
40 正月󠄁三日、歸溪上有󠄁作、簡院內諸󠄀公󠄁
正月三日、渓上に帰りて作有り、院内の諸公に簡す
正月三日、浣花渓のほとりに帰って詩ができたので、役所の同僚諸氏に手紙代わりに
41 弊󠄁廬遣󠄁興、奉寄嚴公󠄁
弊廬遣興、厳公に寄せ奉る
あばら家で思いつくままに、厳公に捧げまいらす
42 春日江村五首
春日江村五首
春の日の江べりの村五首
43 春遠󠄁
春遠し
春遠くして
44 喜雨
雨を喜ぶ
雨を喜ぶ
45 絕句六首
絶句六首
みじかうた六首
46 絕句四首
絶句四首
みじかうた四首
47 陪李七司馬皁江上觀造󠄁竹橋、卽日成󠄁、往來之人免󠄁冬󠄀寒󠄁入水。聊題短作、簡李公󠄁二首
李七司馬に陪して皁江の上に竹橋を造るを観るに、即日成り、往来の人 冬寒に水に入るを免る。聊か短作を題し、李公に簡す二首
李副知事のお供で、皁江のほとりに竹橋を架けるのを見たが、その日のうちに完成し、通行する人人は、寒い冬に水中に入るのを免れた。そこで短い詩を作って、李閣下に手紙代わりに送る二首
48 李司馬橋了、承高使󠄁君自成󠄁都廻
李司馬の橋了わり、高使君の成都自り廻ると承る
李副知事の橋が完成し、高長官が成都から帰任するとうけたまわって
49 寄杜位
杜位に寄す
杜位にあてて
50 散愁二首
愁いを散ず二首
愁いを晴らす二首
51 去蜀
蜀を去る
蜀を去る
52 放船
船を放つ
船を出す
53 宴戎州楊使󠄁君東樓
戎州の楊使君が東楼に宴す
戎州の東楼における楊長官のうたげ
54 渝州候嚴六侍御不到、先下峽
渝州にて厳六侍御を候つも到らず、先に峡を下る
渝州で厳検察官を待ったが来ないので、先に三峡を下る
55 撥悶
悶えを撥う
憂さを払いのける
56 哭嚴僕射歸櫬
厳僕射の帰櫬を哭す
厳宰相のひつぎに哭する
57 聞高常侍亡
高常侍の亡せしを聞く
高侍従長の訃報を聞く
58 宴忠州使君姪宅
忠州使君の姪が宅にて宴す
忠州の長官たる甥の家でのうたげ
59 禹廟
禹廟
禹の廟
60 題忠州龍󠄂興寺所󠄁居院壁
忠州龍興寺の居る所の院壁に題す
忠州龍興寺の僧房の壁に書きつけて
61 旅夜書懷
旅夜 懐いを書す
旅の夜の思いを書く
付記(木津祐子・二宮美那子・池田恭哉)