凡 例
杜甫詩注巻十二 東川の歌下
はしがき……………川合康三
1 冬到金華山觀因得故拾遺陳公學堂遺迹
冬に金華山観に到り、因りて故の拾遺陳公の学堂の遺跡を得たり
冬のひ金華山の寺にゆき、陳拾遺閣下の書斎をみいだしてのうた
2 陳拾遺故宅
陳拾遺の故宅
陳拾遺の屋敷あと
3 謁文公上方
文公に上方に謁す
文上人に奥の院にまみえて
4 奉贈射洪李四丈
射洪の李四丈に贈り奉る
射洪県が李四郎老人にささぐ
5 早發射洪縣南途中作
早に発す、射洪県南途中の作
あさの旅立ち 射洪県から南へ道中の作
6 通泉驛南去通泉縣十五里山水作
通泉駅、南のかた通泉県を去ること十五里の山水の作
通泉駅、南のかた通泉県城まで十五華里、そこの山水うたいての作
7 過郭代公故宅
郭代公の故宅に過ぎる
郭元振閣下の旧居をよぎりて
8 觀薛稷少保書畫壁
薛稷少保が書画壁を観る
太子少保薛稷閣下の書と壁画を見て
9 通泉縣署󠄀屋壁後薛少保畫鶴
通泉県署屋の壁後の薛少保の画鶴
通泉県庁の壁の裏にある太子少保薛稷閣下の鶴の画
10 陪王侍陪同登東山最高頂宴姚通泉晚携酒泛江
王侍御に陪して同じく東山の最高頂に登りて、姚通泉に宴し、晩に酒を携えて江に泛かぶ
王監察官にお供して共に東山の頂上に登る。姚通泉県知事のもとで宴を開き、夕暮れには酒を携えて江で船遊びをした
11 漁陽
漁陽
漁陽
12 春日戲題惱郝使君兄
春日 戯れに題して郝使君兄を悩ます
春の日、戯れに作り、郝長官どのへの誘いかけ
13 喜雨
雨を喜ぶ
雨の喜び
14 冬狩行
冬狩行
冬の巻狩のうた
15 陪章留後惠義寺餞嘉州崔都督赴州
章留後の恵義寺にて嘉州の崔都督が州に赴くを餞するに陪す
章節度使代行が恵義寺で開いた嘉州の崔軍政長官の赴任壮行会に陪席して
16 閬州東樓筵奉送十一舅徃靑城縣得昏字
閬州の東楼の筵にて十一舅の青城県に往くを送り奉る、昏字を得たり
閬州の東の高楼にて十一おじ青城県への赴任を送り奉る宴会にて、割り当てられし韻字は昏1
17 山寺
山寺
山寺
18 將適󠄁吳楚留別章使君留後兼幕府諸󠄀公得柳字
将に呉楚に適かんとして章使君留後兼ねて幕府の諸公に留別す、柳字を得たり
呉楚のあたりに赴くべく軍団長章知事閣下あわせて軍団の諸君と別るる記念に、割り当てられし韻字は柳
19 椶拂子
棕払子
棕櫚の払子
20 桃竹杖引
桃竹杖引
桃竹の杖のうた
21 寄題江外草堂
寄せて江外の草堂に題す
江の彼方の草堂に寄せて
22 述古三首
古を述ぶ三首
いにしえについて思うこと三首
23 南池
南池
南の池
24 發閬中
閬中を発す
閬中を発つ
25 閬山歌
閬山の歌
閬山のうた
26 閬水歌
閬水の歌
閬水のうた
27 三絕句
三絶句
三つのみじかうた
28 莫相疑行
莫相疑行
分け隔てはするなのうた
29 釋悶
悶えを釈く
うっぷん晴らし
30 贈別賀蘭銛
賀蘭銛に贈別す
賀蘭銛に贈る別れのうた
31 太子張舍人遺織成褥段
太子張舎人 織成の褥段を遺る
張東宮侍従より絹織りの絨毯をいただく
32 憶昔二首
憶昔二首
したわしの日二首