消えた核科学者
北朝鮮の核開発と拉致
著:渡辺 周
紙版
内容紹介
一九七二年、茨城県東海村から忽然と消えた男。捜査に訪れた刑事は「北に持っていかれたな」と言った。男は日本の原子力開発の拠点、動燃のプルトニウム製造係長だった。四〇年後、突如警察の北朝鮮拉致関係リストにその名が載る。謎に包まれた失踪の経緯、不可解な捜査過程、核科学者はどこに消えたのか?
目次
はじめに――北朝鮮はなぜ日本人を拉致したのか
第1章 「北に持っていかれたな」――「アトム会」からの依頼
第2章 誰も竹村を「知らない」
第3章 東海村の「プルトニウム四天王」
第4章 動燃の闇――監視、隠蔽、怪死
第5章 岸から安倍へ受け継がれた核オプション
第6章 朝鮮戦争――金日成が恐れた原爆
第7章 知られざる核技術者たちの失踪
第8章 「そんな人物はおりません」――「転職」の行方
おわりに――封印された拉致疑惑
ISBN:9784000616188
。出版社:岩波書店
。判型:4-6
。ページ数:228ページ
。定価:2000円(本体)
。発行年月日:2023年11月
。発売日:2023年12月01日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JW。