生きることとしてのダイアローグ
バフチン対話思想のエッセンス
著:桑野 隆
紙版
内容紹介
二〇世紀ロシアの思想家ミハイル・バフチンによる〈対話〉の思想が、近年、教育や精神医療の現場で注目されている。単なる話し合いではない、人を決めつけない、つねに未完成の関係性にひらかれた対話とは何か。「複数の対等な意識」「心に染み入る言葉」など、バフチン自身のテクストを紹介しながら、ポイントをわかりやすく解説する。
目次
はじめに
Ⅰ 対話的人間
1 「わたしはひとりで生きている」という幻想
2 ひとは永遠に未完であり、決定づけられない
3 ポリフォニー——自立した人格どうしの対等な対話
4 気をゆるめることなくむすびつきながらも、距離を保つ
5 応答がないことほど、おそろしいことはない
Ⅱ 内なる対話
6 モノローグが対話的なこともある
7 意識は対話の過程で生まれる
8 真理も対話のなかから生まれる
9 他者がいて、わたしがいる
10 相互が変化し豊饒化する闘争
Ⅲ 相互作用のなかのことば
11 言外の意味
12 言語のなかでは、さまざまなことばが対話をしている
補 沈黙
おわりに
注
主要文献
ISBN:9784000614900
。出版社:岩波書店
。判型:B6
。ページ数:184ページ
。定価:1800円(本体)
。発行年月日:2021年09月
。発売日:2021年09月18日
。国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB。