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井上ひさし 発掘エッセイ・セレクション

社会とことば

著:井上 ひさし

紙版

内容紹介

創作活動の傍ら、社会への発言も積極的に行った井上ひさし。本書には、吉里吉里人、憲法、コメ、原発などに関するエッセイを収録。時を経ても色あせることのないメッセージが込められています。生涯こだわり続けたことばをめぐっては、著書未収録分の「ニホン語日記」、辞典をめぐる「ことばの泉」などを収めます。

目次

釜石小学校 校歌


1 社 会

吉里吉里人をめぐって
 「ツキアイきれない」について
 ラジオ小劇場 仮題 ツキアイきれない〈検討編〉
 吉里吉里国のキリキリ舞い
 書げや、書げ、書げ……
 『吉里吉里人』についての前宣伝
 「日本市夕張村」になろう

コメの話
 ウィンブルドン農園
 安全第一コメの話

憲法を考える
 世界の流れの中で考える 日本国憲法
 「九条の会」呼びかけ人による 憲法ゼミナール

社会をみつめて
 長生きしませんか
 死の前での平等
 反原発運動は保険料である

ニホン語日記より(その一)
 宰相の言語能力
 紋切型
 通達論
 政治家の国語辞典
 国籍不明


2 ことば

ことばさまざま
 〈か〉の問題

ことばの泉

ニホン語日記より(その二)
 「ゆれ」か、「乱れ」か
 「お」の出世
 タテとヨコ
 フランスの「ヌ抜き言葉」
 ラーメンのできるまで

楽園の創造
 楽園の創造
 好きなもの
 戦後の日本語教育を語る

大野晋さんのこと
 ぼくの好きな古語辞典
 大野晋先生を悼む——「正確な日本語」に見た希望

あとがき……………井上ユリ



編集協力=井上 恒
資料提供=遅筆堂文庫

著者略歴

著:井上 ひさし
井上ひさし(いのうえ ひさし)
1934-2010年。山形県東置賜郡小松町(現・川西町)に生れる。上智大学外国語学部フランス語科卒業。放送作家などを経て、作家・劇作家となる。1972年、『手鎖心中』で直木賞受賞。小説・戯曲・エッセイなど幅広い作品を発表する傍ら、「九条の会」呼びかけ人、日本ペンクラブ会長、仙台文学館館長などを務めた。
『井上ひさしコレクション』(全3巻)『井上ひさし短編中編小説集成』(全12巻)(以上、岩波書店)、『「日本国憲法」を読み直す』『この人から受け継ぐもの』(以上、岩波現代文庫)など、著書も多数刊行されている。

ISBN:9784000281485
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:196ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2020年04月
発売日:2020年04月12日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:DNL
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:DS
国際分類コード【Thema(シーマ)】 3:1FPJ