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グローバル関係学 5

「みえない関係性」をみせる

著:福田 宏
著:後藤 絵美

紙版

内容紹介

装い・音楽・スポーツ・社会運動——関係性が生じるときに現れる、モノや現象という「シンボル」に着目すると、グローバルな状況の多様なアクターによって生まれる「みえない関係性」が浮かび上がってくる。本書では様々な地域の多面的な「シンボル」分析を通じて、グローバルな関係での交錯のあり方を明らかにする。

目次

 刊行にあたって

Ⅰ 装 い

 序 章 「みえない関係性」をみせる――装い・音楽・スポーツ、そして言葉………福田 宏
 第1章 「キモノ」表象の民族主義と帝国主義………森 理恵
 第2章 ウズベク人はいかに装うべきか――ポストソ連時代のナショナルなドレス・コード………帯谷知可

 【コラム1】 近代における男性服の日中交流――長袍馬褂と学生服………劉玲芳

Ⅱ 音 楽

 第3章 戦時下日本の音楽産業と軍歌レコードの受容………辻田真佐憲
 第4章 「ユーゴスラヴィア」の担い手としてのロック音楽………山崎信一
 第5章 中東のラップをめぐる力学とアイデンティティ形成――DAMの事例を中心に………山本 薫

Ⅲ スポーツ

 第6章 フランコ独裁とサッカーという磁場――現在に繫がるローカルでグローバルなサッカー………細田晴子
 第7章 サッカーを通じて見るロシアの国家と社会――二〇一八年のワールドカップを契機として………服部倫卓

 【コラム2】 アルゼンチンにおけるサッカーと国家・市民社会・アイデンティティ………菊池啓一

Ⅳ 言 葉

 第8章 言葉が動くとき――「セクシュアル・ハラスメント」の誕生、輸入、翻訳………後藤絵美

 【コラム3】 アメリカのマオ………梅﨑 透

著者略歴

著:福田 宏
福田 宏(ふくだ・ひろし)
1971年生。成城大学法学部准教授。国際関係論、地域研究。著書に『身体の国民化――多極化するチェコ社会と体操運動』(北海道大学出版会)等。
著:後藤 絵美
後藤絵美(ごとう・えみ)
1975年生。東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク特任准教授。中東地域研究、アジア比較研究。著書に『神のためにまとうヴェール――現代エジプトの女性とイスラーム』(中央公論新社)等。

ISBN:9784000270588
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:244ページ
定価:2600円(本体)
発行年月日:2020年11月
発売日:2020年11月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS