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琉球諸語と文化の未来

著:波照間 永吉
著:小嶋 洋輔
著:照屋 理

紙版

内容紹介

沖縄本島の南北、宮古、八重山諸島の多様な言語は、独自の文学、芸能を生み出し、歴史の変動の中で人々の心を育んできた。世界中で稀少言語の多くが危機に瀕する現在、「文化の親」である言語の現状を把握し、継承するためには何が必要か。作家の故大城立裕をはじめとする沖縄の知識人やハワイ語復興の専門家によるシンポと、言語・文化の研究者による多角的な報告。

目次

はじめに 困難の向こうにある言語復興の未来を共に目指して……………波照間永吉



第Ⅰ部 国際シンポジウム「琉球諸語と文化の未来」

1.基調講演
 開会あいさつ……………山里勝己
 自分たちの言葉を自分たちの力で残していくために……………波照間永吉
2.報 告
 報告1 沖縄の「丁寧語」を創造する……………大城立裕
 報告2 正書法の制定が不可欠……………佐藤 優
 報告3 いつでもどこでも自分たちの言葉を話す……………ケイキ・カヴァイアエア(通訳:大原由美子)
 報告4 多様な発音をどう表記するか……………西岡 敏
3.質疑応答



第Ⅱ部 研究報告

第1章 学校教育におけるハワイ語の復興及び常用化の現状……………大原由美子
第2章 アイデンティティ維持のための言語継承……………カナニノヘア・K.C.マーカッイモク(大原由美子訳)
第3章 琉球諸語の教授法確立に向けて……………半嶺まどか
第4章 琉球諸語の未来……………石原昌英
第5章 消えゆく琉球諸語について──台湾と比較して思うこと……………赤嶺 守
第6章 琉球諸語を生かしていくために──芸能を足掛かりに生活・文化・学術の全分野に……………屋嘉宗彦
第7章 ヤマトゥグチ表現を彩ったウチナーグチ……………仲程昌徳
第8章 沖縄現代文学と琉球諸語……………大城貞俊
第9章 「翻訳」する沖縄文学……………山里勝己
第10章 島尾敏雄と琉球諸語──「言語継承者」としての一面を探る……………小嶋洋輔
第11章 『おもろさうし』と地域の言葉……………照屋 理
第12章 琉狂歌の言語表現──近代沖縄語韻文の一側面……………西岡 敏
第13章 琉球文学の中の比喩表現……………波照間永吉
第14章 琉球諸語の諸相……………宮良信詳



おわりに
 方言への愛着が拓く未来……………照屋 理
 可能性の集積として……………小嶋洋輔

著者略歴

著:波照間 永吉
波照間永吉(はてるま えいきち)
1950年生。名桜大学大学院国際文化研究科(博士後期課程)教授、沖縄県しまくとぅば普及センター長。琉球文学、文化学
著:小嶋 洋輔
小嶋洋輔(こじま ようすけ)
1976年生。名桜大学国際学群教授。日本近現代文学
著:照屋 理
照屋 理(てるや まこと)
1975年生。名桜大学国際学群上級准教授。琉球文学

ISBN:9784000255820
出版社:岩波書店
判型:A5
ページ数:280ページ
定価:3500円(本体)
発行年月日:2021年03月
発売日:2021年03月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:CFFD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:2GJ