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北朝鮮拉致問題の解決

膠着を破る鍵とは何か

著:和田 春樹

紙版

内容紹介

日朝平壌宣言そして拉致被害者五人の帰国から二〇年余。日朝関係改善の窓は開いたと同時に閉ざされ、歴代政権は拉致問題を最重要課題として北朝鮮への圧力を強めてきたが、進展は見られない。止まった時を動かし解決するには何が必要か、極秘交渉に携わった外交官、記者、被害者家族、議員経験者など多角的な視点からの提言。

目次

 はしがき

第Ⅰ部 検証 日朝国交交渉と拉致問題

 第1章 日朝国交交渉と拉致問題の経緯を振り返る
     日朝交渉三〇年検証会議 和田春樹
 第2章 拉致問題の真実とその解決の道
     日朝交渉三〇年検証会議 和田春樹

第Ⅱ部 二〇年を問い直す──外交、拉致被害者、家族

 第3章 交渉以外に問題解決の道はない
     田中 均 聞き手=福澤真由美
 第4章 拉致された人々を取材して──知られざるその肉声から見えるもの
     福澤真由美
 第5章 救う会と家族会の二〇年──「救出」から「北朝鮮打倒」への変質を問う
     蓮池 透
 第6章 拉致問題対策本部は二〇年何をやってきたのか
     有田芳生
 第7章 橫田家三代 女性たちの思い
     和田春樹

著者略歴

著:和田 春樹
和田春樹(わだ・はるき)
東京大学名誉教授.東北大学東北アジア研究センター・フェロー.1995〜2007年「アジア女性基金」の呼びかけ人,運営審議会委員,理事,専務理事・事務局長を務めた.現在,日朝国交促進国民協会理事・事務局長.主な著書に『朝鮮戦争全史』『日露戦争 起源と開戦』『北朝鮮現代史』『ある戦後精神の形成 1938─1965』(以上,岩波書店),『日朝交渉30年史』(ちくま新書),『金日成と満州抗日戦争』(平凡社),『スターリン批判 1953〜56年』『ロシア革命』『回想市民運動の時代と歴史家 1967─1980』(以上,作品社)など.

ISBN:9784000255097
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:262ページ
定価:2000円(本体)
発行年月日:2024年03月
発売日:2024年03月28日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JPS