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叛逆老人は死なず

著:鎌田 慧

紙版

内容紹介

デモに行っても「老人」ばかり.それでもいいじゃないか.もう後もない年齢.何を恐れることがあろう.軍備に金をつぎ込み,人は切り捨て.そんな安倍政権では孫・子のいのちがおびやかされる.八〇歳超のルポライターが,安保法制,沖縄,原発,冤罪,労働など,いのちのために闘う誇り高き叛逆老人同志に贈る熱いエール.

目次

はじめに

Ⅰ 叛逆老人は今日も行く
 叛逆老人は今日も行く
 戦前を知る叛逆老人たちの覚悟
 森友・加計問題からの逃げは許さない

Ⅱ 沖縄は基地をつくらせない
 やんばるの森の視えない戦争
 オスプレイ墜落と高江の森
 ミサイル基地にされる沖縄・南西諸島
 「叛逆知事」翁長雄志の遺言
 ステルス選挙 vs 市民選挙
 玉城デニー知事に聞く沖縄の針路

Ⅲ 亡国の原発政策
 生ぎろ東北!――原発事故から八年目の被災地を歩く
 鉱毒と核毒――明治を模する「富国強兵策」の愚
 原発マネーで壊れた男の半生記
 再処理工場廃棄宣言
 シジミ貝たちの見る夢
 原発の跡で

Ⅳ 死刑大国の好戦内閣
 死刑大国と戦争願望
 無実の死刑囚・袴田巖
 三鷹事件再審請求棄却判決の誤謬
 永山則夫未完の連続射殺事件
 丸山議員「戦争」発言の背景

Ⅴ 叛逆老人列伝
 石牟礼道子――「小さな命」の仇討ちに賭けた生涯
 上野英信――ある記録文学者の家庭戦争
 林えいだい――孤高の作家・記録の鬼
 むのたけじ――気骨のジャーナリスト
 わが友 石川文洋

あとがき
初出一覧

著者略歴

著:鎌田 慧
鎌田 慧(かまた さとし)
1938年青森県生まれ.ルポライター.労働,原発,冤罪,沖縄問題などを取材・執筆するとともに,各地に足を運び運動につらなる.「「さようなら原発」一千万署名市民の会」ほかの呼びかけ人としても活躍.著書『自動車絶望工場』『六ヶ所村の記録』『原発列島を行く』『大杉榮自由への疾走』『残夢』『悪政と闘う』『言論の飛礫』『声なき人々の戦後史』ほか多数.

ISBN:9784000244909
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:198ページ
定価:1900円(本体)
発行年月日:2019年12月
発売日:2019年12月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:JB