プロローグ イメージの中へ――宮川淳再訪
■第Ⅰ部 肖像という魔術
第1章 眼差しと微笑み――レオナルドの肖像画の秘密
第2章 静物の肖像――モランディの壜たち
■第Ⅱ部 イメージは誰のものか
第3章 「だが君,それをどう我々の意味にあてはめるつもりかね」――ヴァザーリのヴェッキオ宮神話画装飾と『議論集』
第4章 ジョルジョ・ヴァザーリと表象の「病」――「奇矯」なるものの系譜学のために
第5章 マニエリスム論再考――解釈された「マニエラ」
第6章 芸術の自己免疫化を超えて
■第Ⅲ部 肖像のエニグマ
第7章 肖像の脱構築――ジャン=リュック・ナンシー『肖像の眼差し』の余白に
第8章 肖像のパラドクス
エピローグ 現代の反ヴァザーリ主義/「ヴァザーリ」を裏切るヴァザーリ