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残傷の音

「アジア・政治・アート」の未来へ

著:李 静和

紙版

内容紹介

はるかな記憶に応答するアジアの藝術的知性

目次

 序文のために 李静和

残傷の音Ⅰ

 死を死なせないこと 李静和・高橋悠治
 音の輪郭――高橋悠治の音楽とイトー・ターリの身体パフォーマンスを繋ぐ場所 新城郁夫
 沖縄で響くリズム、ズレるリズム 上間かな恵
 皮膚と反復 阿部小涼
 石の声――表現行為と回復する力 鄭暎惠
 影の東アジア――沖縄、台湾、そして朝鮮 崔真碩
 残されたやわらかな部分で――「黙認浜」の物語
 (山城知佳子『OKINAWA COMPLEX Vol.1――浦添市イバノの海』を観る) 矢野久美子

 水の身体――三角州から島へ、「霊・性」をめぐって 東琢磨
 繰りかえしと語りのしぐさをかたちにする 金惠信
 記憶されない死 佐藤泉
 呉夏枝と琴仙姫の作品における 「ポストメモリー」 レベッカ・ジェニスン/訳・山家悠平
 彼女の語りと身体――琴仙姫の映像作品をめぐって 池内靖子

〈付録〉'Postmemory' in the Work of Oh Haji and Soni Kum Rebecca Jennison

残傷の音Ⅱ DVD(構成・編集・制作:琴仙姫)

 「残傷の音」丸木位里/丸木俊/高橋悠治/琴仙姫 23min
 「7人のアーティスト」呉夏枝/山城知佳子/金城満/宮城明/北島角子/イトー・ターリ/琴仙姫 134min
 「佐喜眞美術館」23min

著者略歴

著:李 静和
李静和(リ ジョンファ)
成蹊大学法学部教授.韓国済州島生まれ.1988年来日.著書に『つぶやきの政治思想――求められるまなざし・かなしみへの,そして秘められたものへの』(青土社,1998年),『求めの政治学――言葉・這い舞う島』(岩波書店,2004年).

ISBN:9784000230261
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:232ページ
定価:3000円(本体)
発行年月日:2009年05月
発売日:2009年05月27日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:AGA