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災害都市、トゥルーズ

17世紀フランスの地方名望家政治

著:宮崎 揚弘

紙版

内容紹介

災害への対応を通して浮かびあがる都市のかたち

目次

 序章 近世初期フランス絶対王政と都市
  一六世紀,一七世紀フランスの政治動向
  社団と名望家
  都市とその規模

第Ⅰ部 トゥルーズの環境
 第1章 トゥルーズをめぐる自然環境
  その位置
  自然環境
  気象条件
  異常気象
 第2章 トゥルーズの都市区間
  市域
  市街地の形成
  主な施設
  市制
  カピトゥールの権限
  カピトゥールの報酬と特典
  元カピトゥール
  十人区長
  市職員
  各種の会議
 第3章 トゥルーズの都市社会
  社会構成
  人口
  交通と輸送
  産業と市
  日常生活
  生活時間
  二つの言語の確立
  トゥルーズ人の特性
  信仰生活社会

第Ⅱ部 トゥルーズの事件史
 第4章 プロテスタントの反乱
  ラングドック地方と宗教対立
  前線基地トゥルーズ
  市内の状況
 第5章 ペストの流行と飢饉
  原発地と侵入経路
  社会的予防措置
  医学的予防措置
  ペスト侵入
  流行の兆し
  初期のペスト対策
  初期の流行
  都市生活の混乱
  聖職者の態度
  医師不足
  都市財政の破綻
  流行の様相と対策
  最後の対抗策,消毒
  流行の終息とペストの症例
  流行の再燃
  財政危機
  飢饉の発生
  飢饉の様相
  流行の再々燃
  診断書と医療体制
  市民的モラルの喪失
  最後の借入手段
  飢饉の深刻化
  緊急避難措置の発動
  流行の急拡大
  飢饉の消滅
  ペスト対策
  流行の深刻化と法院長の死
  リベロン神父の活躍
  流行の終息
  復興に向けて
 第6章 地方総督の反乱
  反乱の背景
  反乱の発端
  トゥルーズの反応
  モンモランシー公軍の敗北
  裁判と処刑
 第7章 民衆の動揺と洪水
  ギュイエンヌの暴動
  暴動,トゥルーズへ
  洪水の発生
  洪水の被害
 終章 トゥルーズの被害とその後
  トゥルーズの被害
  危機を克服できた理由
  その後の状況
  集権化の促進
  都市特権の衰退
  歴史の記憶

 あとがき
 トゥルーズ関係年表
 註
 索引

ISBN:9784000230254
出版社:岩波書店
判型:A5
ページ数:256ページ
定価:5400円(本体)
発行年月日:2009年06月
発売日:2009年06月26日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:NHD
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1DDF