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映画監督 小林正樹

編:小笠原 清
編:梶山 弘子

紙版

内容紹介

生前のインタビュー、戦時中の日記など貴重な資料を収録。寄稿=篠田正浩、仲代達矢、橋本忍、想田和弘ほか。

目次

Ⅰ 人間を見つめて 小林正樹 私が歩いてきた道
 1 生い立ち
 2 上京、早稲田大学へ――師・會津八一
 3 映画界へ
 4 軍隊時代
 5 大船へ復帰――伝説の木下組助監督時代
 6 監督デビュー 『息子の青春』『まごころ』
 7 「大船調」から「ヌーベル・バーグ」の先駆けへ 『壁あつき部屋』『三つの愛』『この広い空のどこかに』『美わしき歳月』『泉』『あなた買います』『黒い河』
 8 大作への歩み 『人間の條件』第一部・第二部 『人間の條件』第三部・歳四部 『人間の條件』第五部・第六部 『からみ合い』『切腹』『怪談』
 9 自立と新たな展開 『上意討ち―拝領妻始末―』『日本の青春』『いのち・ぼうにふろう』 テレビ映画『化石』 映画『化石』 『燃える秋』
 10 戦争映画の総括 『東京裁判』
 11 『敦煌』――見果てぬ夢
 12 実現しなかった企画
 13 ホームドラマへの回帰 『食卓のない家』
 14 敬姉 絹代さん――最期の70日間
 15 よくぞここまで

 スチール写真でみる小林正樹フィルモグラフィ

Ⅱ 監督の條件
 木下惠介、小林正樹を語る
 日本映画の中の小林正樹……篠田正浩
 鬼と仏の迷彩……仲代達矢
 小林正樹監督と私……石濱朗
 出会いの宝石……ロック・ドメール
 小林正樹と映画音楽……武満徹
 『切腹』……橋本忍

Ⅲ 創作の地層
 小林正樹というカオス……吉田剛
 「終」マークなき『東京裁判』への道程……小笠原清
 撮影監督・岡崎宏三氏に聞く小林正樹監督の思い出 「あれほどの監督はもう出ないでしょう」
 作曲家・武満徹と録音技師・西崎英雄の仕事―—小林組の音づくり……柴田康太郎
 丸山裕司氏に聞く『食卓のない家』の現場 小林組と美術監督・戸田重昌の仕事
 小林監督の置き土産……梶山弘子
 《つかの間の猶予》をめぐって――小林正樹の未映画化脚本を読む……岡田秀則

Ⅳ 作品を読む
 小林正樹監督と郷里小樽の人々……玉川薫
 小林正樹の作品世界と會津八一……大橋一章
 『切腹』追想……菅野昭正
 初期の伝説作『壁あつき部屋』を見る……木村陽子
 小林正樹の戦争……想田和弘
 小林正樹の「中国」……劉文兵
 生命の息吹に触れる――小林正樹の芸術について……スティーヴン・プリンス
 崇高な残虐さ――フランスにおける小林正樹作品の受容……クレモン・ロジェ
 抑制された叫び――クロード・R・ブルーアン

Ⅴ 入魂の軌跡と未遂の夢
 フィルモグラフィ
 小林正樹関連書簡選 付 戦友回想記事
 小林正樹『宮古島戦場日記』
 シナリオ『敦煌』
 「映画監督 小林正樹」年譜

 本書の主な参考文献・資料
 あとがき
 索引
 写真提供・出典一覧
 編者・執筆者紹介
 謝辞

ISBN:9784000222952
出版社:岩波書店
判型:A5
ページ数:656ページ
定価:6800円(本体)
発行年月日:2016年12月
発売日:2016年12月24日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:ATF