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海の底から

著:金石範

紙版

内容紹介

「豚になってでも生きろ」――李芳根の助けで日本に逃れた南承之。済州島に残った芳根が自殺した日の夜、承之と芳根の実妹で東京に住む有媛は同時に芳根の夢を見る。二つに割れてそれぞれの心の中に生きる芳根の魂が二人を引き寄せていく。『火山島』の続々編にあたる本作は、金石範文学の原点であり、巨大な小説の終わりでもある。

著者略歴

著:金石範
金 石範(キム ソクポム)
1925年大阪生まれ。1957年「鴉の死」発表。当初朝鮮総連系の活動家だったが、60年代に離れ、以後祖国への熱い思いは持ちつつ、韓国政府とも北朝鮮政府とも対峙し、困難な中で創作活動を持続させる。代表作は、済州島4・3事件を壮大なスケールで描いた『火山島』(1983-97年)全7巻(大佛次郎賞、毎日芸術賞、文藝春秋。2015年に岩波オンデマンドブックスとして復刊)。他に『故国行』(1990年)、『転向と親日派』(1993年)、『死者は地上に』(2010年)、『過去からの行進』(上・下、2012年、以上岩波書店)など。

ISBN:9784000222402
出版社:岩波書店
判型:4-6
ページ数:430ページ
定価:3800円(本体)
発行年月日:2020年02月
発売日:2020年02月21日
国際分類コード【Thema(シーマ)】 1:FB
国際分類コード【Thema(シーマ)】 2:1FPJ