ファインマン物理学
電磁気学
電磁気学
著:ファインマン,R.P.
著:レイトン,R.B.(ロバート・B)
訳:宮島 龍興
目次
第1章 電磁気学
1-1 電気の力
1-2 電場と磁場
1-3 ベクトル場の特性
1-4 電磁気の法則
1-5 場とは何か
1-6 科学と技術における電磁気学
第2章 ベクトル場の微分
2-1 物理学を理解するとは
2-2 スカラー場とベクトル場;Tとh
2-3 場の微分;grad
2-4 演算子∇
2-5 ∇を使う演算
2-6 熱伝導の微分方程式
2-7 ベクトル場の2階微分
2-8 おとし穴
第3章 ベクトルの積分
3-1 ベクトルの積分;∇ψの線積分
3-2 ベクトル場の流束
3-3 立方体からの流束;ガウスの定理
3-4 熱伝導;拡散方程式
3-5 ベクトル場の循環
3-6 正方形のまわりの循環;ストークスの定理
3-7 渦なしの場とわき口なしの場
3-8 まとめ
第4章 静電気
4-1 静電磁気学
4-2 クーロンの法則;重ね合わせ
4-3 電 位
4-4 E=-∇ψ
4-5 電 束
4-6 ガウスの法則;Eのdiv
4-7 球状電荷の場
4-8 力線;等電位面
第5章 ガウスの法則の応用
5-1 静電気学はガウスの法則と
5-2 静電場内のつり合い
5-3 導体のつり合い
5-4 原子の安定性
5-5 線電荷のつくる電場
5-6 面電荷;二つの面
5-7 球状の電荷;球殻
5-8 点電荷の電場は厳密に1/r2か
5-9 導体の場
5-10 導体の空洞内の場
第6章 色々の場合の電場
6-1 静電ポテンシャルの方程式
6-2 電気双極子
6-3 ベクトル方程式についての注意
6-4 双極(子)ポテンシャルをgradで書くこと
6-5 任意の分布に対する双極近似
6-6 帯電導体の場
6-7 映像法
6-8 導体平面の近くの点電荷
6-9 導体球の近くの点電荷
6-10 コンデンサー;平行な平板
6-11 高圧破壊
6-12 電界放出けんび鏡
第7章 色々の場合の電場(続き)
7-1 電場の求め方
7-2 2次元の場;複素変数の関数
7-3 プラズマ振動
7-4 電解液内のコロイド粒子
7-5 グリッドの静電場
第8章 静電エネルギー
8-1 電荷の静電エネルギー;一様な球
8-2 コンデンサーのエネルギー;帯電導体のうける力
8-3 イオン結晶の静電エネルギー
8-4 原子核の静電エネルギー
8-5 静電場内のエネルギー
8-6 点電荷のエネルギー
第9章 空中電気
9-1 大気の電位傾度
9-2 大気中の電流
9-3 空中電流の起源
9-4 雷 雨
9-5 電荷分離の機構
9-6 稲 妻
第10章 誘電体
10-1 誘電率
10-2 分極ベクトルP
10-3 分極電荷
10-4 誘電体のある場合の静電方程式
10-5 誘電体のある場合の場と力
第11章 誘電体の内部
11-1 分子双極子
11-2 電子分極
11-3 極性分子;配向分極
11-4 誘電体の空洞内の電場
11-5 液体の誘電率;クラウジウス‐モソチの式
11-6 固体誘電体
11-7 強誘電体;BaTiO3
第12章 静電アナログ
12-1 方程式が同じなら解も同じ
12-2 熱の流れ;無限の平面境界の近くの点源
12-3 張った膜
12-4 中性子の拡散;均質な媒質内の一様な球形源
12-5 渦なしの流れ;球のまわりの流れ
12-6 照明;一つの平面を一様に照らすこと
12-7 自然の“根底にある統一”について
第13章 静磁場
13-1 磁 場
13-2 電流;電荷の保存
13-3 電流に働く磁気力
13-4 定常電流のつくる磁場;アンペールの法則
13-5 直線電線とソレノイドの磁場;原子電流
13-6 電磁場の相対性
13-7 電流と電荷の変換
13-8 重ね合わせ;右手の規則
第14章 色々の条件下の磁場
14-1 ベクトルポテンシャル
14-2 電流のつくるベクトルポテンシャル
14-3 直線電流
14-4 長いソレノイド
14-5 小さいループ電流の場;磁気双極子
14-6 回路のベクトルポテンシャル
14-7 ビオ‐サバールの法則
第15章 ベクトルポテンシャル
15-1 ループ電流に働く力;双極子のエネルギー
15-2 力学的エネルギーと電気的エネルギー
15-3 定常電流のエネルギー
15-4 B対A
15-5 ベクトルポテンシャルと量子力学
15-6 静場で正しくても動場ではまちがっている
第16章 誘導電流
16-1 モーターと発電機
16-2 変圧器とインダクタンス
16-3 誘導電流に働く力
16-4 電気工学
第17章 誘導法則
17-1 誘導の物理
17-2 “磁束規則”の例外
17-3 誘導電場を使う粒子加速;ベータトロン
17-4 パラドックス
17-5 交流発電機
17-6 相互インダクタンス
17-7 自己インダクタンス
17-8 インダクタンスと磁気エネルギー
第18章 マクスウェル方程式
18-1 マクスウェル方程式
18-2 新しい項の効果
18-3 古典物理のすべて
18-4 進行する場
18-5 光の速さ
18-6 マクスウェル方程式を解くこと;ポテンシャルと波動方程式
第19章 真空中のマクスウェル方程式の解
19-1 真空中の波;平面波
19-2 3次元の波動
19-3 科学的想像
19-4 球面波
第20章 電流と電荷のあるばあいのマクスウェル方程式の解
20-1 光と電磁波
20-2 点源からの球面波
20-3 マクスウェル方程式の一般解
20-4 振動する双極子の場
20-5 運動する電荷のポテンシャル;リエナール‐ウィーヘルトの一般解
20-6 一定の速度で運動する点電荷のポテンシャル;ローレンツの公式
補章 最小作用の原理
特別講義――大体話した通り
演 習
演習回答
ISBN:9784000077132
。出版社:岩波書店
。判型:B5
。ページ数:328ページ
。定価:3400円(本体)
。発行年月日:1986年01月
。発売日:1986年01月08日。