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片山杜秀の本 4

続・クラシック迷宮図書館

著:片山杜秀

電子版

内容紹介

本を読めば音楽がわかるのか!?──
ますます絶好調のカタヤマ式音楽書月評、厳選68冊分、お届けします。

銭形平次の寛永通宝はSPレコード?
上野に西郷隆盛像と東京芸大がある理由とは?
十二音音楽は統合失調症の特効薬だった?
『うる星やつら』とモーツァルトの関係??──
冴えに冴えまくる着想で、「クラシックの読み方」が変わる!

『レコード芸術』誌に10年間にわたり連載された「片山杜秀のこの本を読め!」のうち、2004年から2007年までの4年間に書かれた計48本の書評に加えて、読売新聞、中央公論、週刊文春などで2010年3月までに発表された書評や、吉田秀和の著書に寄せた解説などを集成。

目次

序にかえて ……伝記で音楽がわかるのか
(ミュンシュ+アンセルメ)÷2=ブーレーズ ……ブーレーズ[著]ジリー[聞き手]『ブーレーズは語る』
銭形平次はなぜ銭を投げるのか? ……太田愛人『野村胡堂・あらえびすとその時代』
『リボンの騎士』の作曲家はなぜ《惑星》の編曲家になったのか? ……冨田 勲『音の雲』
いいかげんなイタリアから出直せ! ……石井 宏『反音楽史』
アドルノの快刀乱麻とダールハウスの退屈 ……ダールハウス『音楽史の基礎概念』
上野に西郷さんの銅像と東京芸大がいっしょにあるわけ ……横田庄一郎『西郷隆盛惜別譜』
さっぱりだけが人生だ ……傅 雷[著]傅 敏[編]『君よ弦外の音を聴け』
統合失調症患者としてのヴェーベルン ……阪上正巳『精神の病いと音楽』
謎めいていてこそ音楽! ……近藤 譲『〈音楽〉という謎』
匿名音楽のススメ ……高橋悠治『高橋悠治コレクション1970年代』
故郷がいくつあってもええじゃないか! ……バレンボイム+サイード[著]グゼリミアン[編]『バレンボイム/サイード 音楽と社会』
丹波哲郎こそが日本である ……丹波 明『「序破急」という美学』
太鼓叩けば亀ひるむ? ……杉浦康平『宇宙を叩く』
眼鏡とオルガンと無神論 ……レヴェンソン『錬金術とストラディヴァリ』
乙女はなぜ尺八を吹かないのか? ……ホフマン『楽器と身体』
寒い国でひとりぽつねんとCDを聴いたよ ……宮澤淳一『グレン・グールド論』
強い指も弱い指もなかよくいっしょに生きるのだ ……シャンドール『シャンドール ピアノ教本』
“バラ色の未来”よりも満ちたりた現在を! ……椎名亮輔『音楽的時間の変容』
ほか

JP-eコード:90395129JAAA04MBJE3X
出版社:アルテスパブリッシング
コンテンツ公開日:2017年03月23日
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