ウルトラ図解 ギャンブル依存
著:樋口進
内容紹介
■日本はギャンブルにアクセスしやすい
IRなどが話題になっていますが、日本のギャンブル依存の人の割合は2.2%と非常に高いことが報告されており、相談件数も年々増えています。しかし日本は日常生活のなかでパチンコや競馬、競輪などのギャンブルにアクセスしやすく、それが依存の問題につながっている面もあると考えられます。
■治療が必要な病気だと理解する
ギャンブル依存では、よく家族から依存者本人の金銭感覚の変化、借金問題や嘘をつくことなどが報告されます。家族にも影響の大きい問題です。また、イネイブリングといって身近な人の接し方が結果的に依存行動を悪化させてしまうこともあります。単なる人間性の問題と誤解されることも多く、依存が治療の必要な病気だと知ることが改善への第一歩です。
■オールカラー図解と豊富な資料でわかりやすく解説
本書は、ギャンブル依存の基礎知識、治療法をオールカラーの図解やマンガなどを用いてわかりやすく解説するとともに、家族のコミュニケーション、回復までのステップをわかりやすく説明しています。
目次
第1章 ギャンブル好きと依存の違い
ギャンブル依存患者が増えている/対象となるギャンブル/好きと依存の違いとは/特徴(1)負けを取り戻そうと深追いする/特徴(2)金銭感覚がおかしくなる/特徴(3)ギャンブルが生活の中心に/特徴(4)家族に嘘をつく/特徴(5)やめなければという自覚はある/依存の症状 他
第2章 ギャンブル依存は病気
ギャンブル依存はこう進む/依存は脳の病気/ギャンブル依存症状の悪循環/なぜギャンブル依存になるのか/ギャンブル依存になりやすいタイプ/ギャンブル依存患者の実態/ギャンブル依存と遺伝/ギャンブル依存の合併症 他
第3章 ギャンブル依存の診断と治療
医療機関受診の目安/医療機関の探し方/2つの国際診断基準/ギャンブル依存のスクリーニングテスト/ギャンブル依存と診断されたら/ギャンブル依存の治療/診察と診断/通院治療/治療の基本となる「認知行動療法」とは 他
第4章 ギャンブルのない生活のための工夫
ギャンブルのない生活のために/借金問題を解決する/お金へのアクセスを制限する/自助グループとつながる/ギャンブルのない生活習慣を/家族のサポート(1)-家族教室に参加/家族のサポート(2)-会話術/よい家族関係を保つために 他
JP-eコード:86756084052111541D00
。出版社:法研
。コンテンツ公開日:2024年04月10日。