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笑う桐野夏生

著:鈴村和成

電子版

内容紹介

『テロの文学史』で現代文学のエッジな領域を渉猟した著者が、さらなる衝撃の追尋を開始する。桐野夏生、中村文則、平野啓一郎、西加奈子、吉田修一、村上春樹……。<悪>に魅入られたかのように次々と生み出される現代日本の小説群は、解読されることを欲している。エンタメ/純文学というジャンルを超えて、共振するエクリチュールは、谷崎潤一郎、三島由紀夫、金子光晴、ロラン・バルトといった作家を巻き込み、カルト、ジェンダー、ホラー、幽体、笑いなどのテーマを呼び寄せる。文学を読み、考える「楽しみ」を拡張する意欲作。

目次

序◆笑いとマスク
1◆桐野夏生―『メタボラ』『夜の谷を行く』『バラカ』『抱く女』など
2◆中村文則―『私の消滅』
3◆平野啓一郎―『ある男』
4◆桐野―『OUT』『ダーク』など
5◆桐野―『優しいおとな』『路上のX』など
6◆桐野―『魂萌え!』
10◆桐野―『ナニカアル』
11◆金子光晴―『マレーの感傷』
13◆西加奈子―刺青とジェンダー
14◆ロラン・バルト―『テクストの楽しみ』
15◆吉田修一―変容するアンドロギュヌス
16◆桐野―『柔らかな頬』『I'm sorry mama.』『猿の見る夢』など
結語◆サバイブするヒーロー/ヒロイン

JP-eコード:86565181JAAA01MBJE3X
出版社:言視舎
コンテンツ公開日:2020年08月19日
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