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メディア教育宣言

デジタル社会をどう生きるか

著:デビッド・バッキンガム
監:水越 伸
訳:時津 啓

電子版

内容紹介

メディア・リテラシーをアップデートせよ!

「スマホの悪影響から子供を守る」は正解じゃない。
ソーシャル・メディア、フェイクニュース、プラットフォーム資本主義の時代にこそ批判的思考を。新時代の批判的思考と実践力を身につける!


本書の特徴
○著者は、国連、ユネスコ、ユニセフ、欧州委員会、英国政府のコンサルタントを務めるメディア教育の第一人者
○メディア教育の目的と原則を概説し、変化するメディア環境にどのように対応すべきか、具体的で実践的な教え方の戦略を提示
○メディアと教育にかかわるすべての人の必読書


1章(抜粋)
若者たちは今や1週間のうち1日相当の時間をスマートフォンに費やし、
少なくとも毎日150回はスマートフォンをチェックしている。
モバイル機器、パソコン、タブレット、テレビも含めると、
10代の若者は1日に約9時間、画面を見つめて過ごしているのだ。
さらに、画面を閉じているときでさえ、
メディアは、とくに広告やマーケティングのかたちで、
私たちの視界に入り込んでくる。
そして、私たちはたいてい、
これらを疑うことなく受け入れている。
コミュニケーションの多くがメディア化されたものである
という事実は、ほとんど注目されないのである。

目次

日本語版刊行に際して

1 変化するメディア環境
2 利害を超えて
3 メディア・リテラシーの限界
4 より大きな構図
5 批判的にいこう
6 いかに教えるべきか――落とし穴と原則
7 ソーシャル・メディアを概念化する
8 メディア教育の実践
9 実現できること
結び

原注
訳注
解説 水越伸

著者略歴

著:デビッド・バッキンガム
1954年、ロンドン生まれ。メディア教育の第一人者。ケンブリッジ大学卒業。ロンドン大学でPh.Dを取得。ロンドン大学教育研究所の教育学教授を長年務め「子ども・若者・メディア研究センター」を創設。国連、ユネスコ、ユニセフ、欧州委員会、英国政府などのコンサルタントも務める。現在、ラフバラー大学名誉教授、キングス・カレッジ・ロンドン客員教授。
監:水越 伸
筑波大学比較文化学類卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。東京大学大学院情報学環教授を経て、関西大学社会学部メディア専攻教授。おもな著書に『メディアの生成:アメリカ・ラジオの動態史』(ちくま学芸文庫)、『新版21世紀メディア論』(放送大学振興会)など。
訳:時津 啓
島根県立大学人間文化学部教授。広島大学大学院教育学研究科博士課程後期単位取得退学。博士(教育学)。著書に『参加型メデイア教育の理論と実践:バッキンガムによるメディア制作教育論の新たな展開をめざして』(明石書店)。

JP-eコード:79071767000000000063
出版社:世界思想社
コンテンツ公開日:2023年11月24日