発生生物学 -基礎から再生医療への応用まで-
著:道上達男
電子版
内容紹介
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単純な形の卵がどのように成体の複雑な形を作り出すのか。そのしくみを知ることが発生生物学のすべてである。アリストテレス以来2400年以上の時間を経て、その理解は大いに深まった。とはいえ、まだ人間は生物個体を(少なくとも動物は)自らの手で一から作り出すには至っていない。
一方、個体全体ではなくその一部を作り出したいという要望は、不具合が生じた自身のパーツを修理するという観点から日に日に高まっている。特に、21世紀に入り幹細胞の研究が目覚ましく進展する中で、臓器再生とそれを利用した再生医療は現実のものとなってきている。
この本を読んで、発生を研究する研究者、そして、発生生物学を正しく理解した上で幹細胞研究に挑戦する研究者が増えることを期待したい。
目次
1.発生生物学の基礎と応用:総論
2.体を作るとは:発生生物学の諸概念
3.発生生物学を理解するための基礎知識
4.発生生物学を研究するための諸技術
5.無脊椎動物の発生:ショウジョウバエを例に
6.体軸決定と三胚葉形成
7.神経誘導:脳と神経のはじまり
8.細胞の再配置:形態形成運動
9.器官形成:体のパーツはどうやってできる?
10.細胞分化と幹細胞、そして再生
11.再生医療:発生生物学の応用
JP-eコード:78535874JAAA01MBJE3X
。出版社:裳華房
。コンテンツ公開日:2022年12月07日
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