福祉職のための精神・知的・発達障害者アウトリーチ実践ガイド
著:吉田光爾
著:遠藤紫乃
著:岩崎香
内容紹介
〈その人らしさ〉を大切に、〈ありふれた日々〉を讃えて。
多彩なフィールドの実践レポートから,アウトリーチ事業運営のヒントまで,知的障害・精神障害・発達障害・高次脳機能障害を対象に展開されるアウトリーチ実践の「現在地」と「未来図」を描く。
本書の前半では,第1部「障害者アウトリーチ支援を考えよう![理論篇]」に続き,第2部「障害のある人々へのアウトリーチ支援を始めよう![実践篇]」で,知的障害,精神障害,発達障害,高次脳機能障害のある人々へのアウトリーチ支援をめぐる,さまざまなフィールドの実践報告を紹介。
続いて後半では,第3部「アウトリーチ事業運営のヒント」,第4部「アウトリーチ支援チームのつくりかた」,第5部「医療との連携」,第6部「アウトリーチ支援と倫理」,コラム「アウトリーチのヒント集」を通じて,アウトリーチ支援に欠かせない視点をわかりやすく解説する。
アウトリーチ支援を実践しようとする人たちを支え,一人でも多くの当事者・家族に支援をとどけるための実践ガイド。
目次
前書き/吉田光爾
I-障害者アウトリーチ支援を考えよう![理論篇]
1-アウトリーチ支援の制度と理論を学ぶ/吉田光爾
2-アウトリーチ支援のターゲットをつかむ/岩崎 香
3-データから見えてくること/吉田光爾
II-障害のある人々へのアウトリーチ支援を始めよう![実践篇]
1-知的障害のある人々に対するアウトリーチ支援(伊藤未知代=編)
(1)グループホームを卒業してひとり暮らしをする知的障がい者へのアウトリーチ支援/斉藤直美
(2)移動(公共交通移動)の支援/村上和子
(3)触法行為のある人への支援/乾 智人
2-精神障害のある人々に対するアウトリーチ支援(吉田光爾=編)
(1)自立生活・地域移行ケース/志井田美幸
(2)ひきこもりケース/遠藤紫乃
(3)就労支援ケース/池田真砂子
3-発達障害のある人々に対するアウトリーチ支援(辻井正次=編)
(1)発達障害の人の自立生活・地域移行/浮貝明典
(2)発達障害のある人に対する就労支援/松田裕次郎
(3)就労を支える余暇支援/田中尚樹
4-高次脳機能障害のある人々に対するアウトリーチ支援(吉田光爾=編)
(1)親が抱える生活から地域での一人暮らしに移行した事例――アウトリーチによる生活版ジョブコーチ支援/阿部順子
(2)訪問型家事支援をした事例/揚戸 薫
(3)身体健康管理に対するアウトリーチ支援――食生活の乱れによる脳梗塞再発の危険性を指摘された事例/野々垣睦美
III-アウトリーチ事業運営のヒント――失敗しないための事業モデル
1-相談支援事業との連携の重要性/松尾明子
2-「生活訓練」単独型――訪問+通所/遠藤紫乃
3-「生活訓練」単独型――訪問+通所/福岡 薫
4-「生活訓練」単独型――訪問+宿泊/辻井正次・牧野 笑
5-就労移行支援事業と生活訓練事業の多機能型/倉知延章
6-相談支援+地域移行複合型+生活訓練/田中洋平
7-「生活訓練+生活保護」複合型/久保田彩子
IV-アウトリーチ支援チームのつくりかた――チームになればいろいろできる!
1-理念をもった組織運営の一例/遠藤紫乃
2-ピアワークを活用する/中田健士
V-医療との連携
1-医療との連携/岩崎 香
VI-アウトリーチ支援と倫理
1-アウトリーチ支援と倫理――侵入性・密室性・権利擁護/岩崎 香・吉田光爾
★コラム――アウトリーチのヒント集
コラム1|自立生活アシスタントから自立生活援助へ/望月明広
コラム2|就労定着支援/山口創生
コラム3|「たすき掛けプロジェクト」――生活訓練事業を実践してきたなかでの経験/遠藤紫乃
JP-eコード:77241934000000000211
。出版社:金剛出版
。コンテンツ公開日:2024年02月22日。