出版社を探す

ジャンクDNA ヒトゲノムの98%はガラクタなのか?

ヒトゲノムの98%はガラクタなのか?

著:Nessa Carey
編:中山潤一

電子版

内容紹介

「遺伝子はタンパク質をコードするDNA配列」と定義されていますが、私たちのゲノムの中でタンパク質をコードしている配列はたった2%で、残りの98%は機能のわからない配列で占められています。この機能のわからない部分は「ジャンク(ガラクタ)」とよばれ、その存在意義は長い間不明なままでした。本書は、私たちにとって比較的身近ながんや筋ジストロフィーなどの遺伝病を通して、この「ジャンク」の機能に切り込んでいます。本書の中で紹介されている約40種の病気は、ジャンクDNAの中の変化が原因となって起きているのです。

目次

謝辞/用語についての注記/序章 ゲノムのダークマター(暗黒物質)とは/第1章 なぜダークマターが問題なのか/第2章 ダークマターが本当にダークになるとき/第3章 遺伝子はどこに行ってしまったのか?/第4章 招待されたところで長居する/第5章 年をとるとすべてが縮む/第6章 2は完全数である/第7章 ジャンクで塗りつぶす/第8章 長いゲーム/第9章 ダークマターに彩りを添える/第10章 なぜ両親はジャンクを愛しているのか/第11章 ある使命を持ったジャンク/第12章 スイッチを入れて音量を上げる/第13章 無人緩衝地帯/第14章 ENCODEプロジェクト ジャンクDNAがビッグ・サイエンスへ/第15章 首なし王妃と奇妙な猫と太ったマウス/第16章 ロスト・イン・アントランスレーション/第17章 なぜレゴはエアフィックスの模型より優れているのか/第18章 ミニは強大になり得る/第19章 薬は効く(ただしときどき)/第20章 暗闇の中のいくつかの明かり/訳者あとがき/参考文献/付録 本書で取り上げた、ジャンクDNAが関わるヒトの疾患/索引

JP-eコード:62130003100010000000
出版社:丸善出版
コンテンツ公開日:2016年04月20日