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「フィールドの生物学」シリーズ 5

フィールドの生物学5 共生細菌の世界

著:成田聡子

電子版

内容紹介

若手研究者を著者とするフィールドの生物学の第五弾。チョウとその細胞内に存在する細菌の共進化という視点を主題に、生物と共生菌の関係を興味深く紹介する。また女性研究者としての活動等もあわせて紹介する。

目次

第1章 仁義なき内部共生の世界
 内部共生微生物とは?
 新しい宿主への移動戦略
 共生微生物に頼り切る虫たち
 ちょっとお得な共生
 宿主の娘だけが大切なわけ
第2章 共生細菌の研究をはじめて
 ありがちな思春期
 卒業研究との出会い
 予想外の実験結果
 論文の難解な英語
 不可解な系統関係の原因
 ボルバキアは何をしていたか?
第3章 研究結果が得られたら
 研究を発表しておくわけ
 学会に参加してみる
 国内での学会発表
 難航する論文書き
 もっと身近に研究を
第4章 性転換するチョウ
 二重感染のチョウ
 メスだらけの島
 メスしか産まないチョウ
 なぜ娘ばかりなのか
 感染パターンの地理的分布
第5章 細菌死が引き起こす宿主奇形
 細胞ごとにオスとメスがある
 共生細菌が消えると死ぬ!?
 生き残ったチョウは奇形
 オスでもメスでもないチョウ
 蛹大量死の謎
第6章 オスでもメスでもない個体の細胞内
 オスとメスの決まり方
 見つからない遺伝子
 コラム 研究用語は妖しい響き!?
 性転換個体の遺伝子発現
 間性個体の遺伝子発現
 互いの存続をかけた駆け引き
第7章 研究を自分の中でどう捉えるか
 学生でも給料と研究費を
 驚きに満ちた共生の世界
 哲学の博士と呼ばれるわけ
 応用と基礎という研究の分け方
 サイエンスとテクノロジーの違い
 職業としての研究

JP-eコード:48601844JAAA05MBJE3X
出版社:東海大学出版部
コンテンツ公開日:2017年05月18日
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