まえがき/第一章 戦前昭和/夢野久作「ドグラ・マグラ」1935/中野実「花嫁設計図」1935/獅子文六「悦ちゃん」1938/坪田譲治「風の中の子供」1938/岩下俊作「富島松五郎伝」1938/太宰治「女生徒」1939/田中英光「オリンポスの果実」1940/第二章 戦後昭和I/織田作之助「それでも私は行く」1947/徳永直「妻よねむれ」1948/梶野悳三「ジャコ万と鉄」1948/大岡昇平「俘虜記」1949/コラム山田克郎の思い出/高木彬光「刺青殺人事件」1951/佐藤碧子「東京の人」1951/コラム海音寺潮五郎(直木賞こぼれ話1)/コラム藤原審爾と藤真利子/阿川弘之「春の城」1952/三島由紀夫「恋の都」1954/金達寿「玄海灘」1954/畔柳二美「姉妹」1954/コラム柴田錬三郎と「真田十勇士」/コラム事実と小説──井伏鱒二と直木賞/住井すゑ「夜あけ朝あけ」1954/コラム二等兵物語の謎/コラム檀一雄と「リツ子」(直木賞こぼれ話2)/コラム今東光の直木賞/西口克己「廓」1956~58/コラム戸川幸夫と『どうぶつ白話』/山田風太郎「甲賀忍法帖」1959/高橋和巳「悲の器」1960/福永武彦「廃市」1960/三浦朱門「セルロイドの塔」1960/コラム江分利満氏の疑問/島本久恵「長流」1961/棟田博「拝啓天皇陛下様」1962/コラム無名の直木賞作家は/コラム司馬遼太郎と藝術院/西村京太郎「天使の傷痕」1965/円地文子「なまみこ物語」1965/コラム二見書房と直木賞/森村桂「天国にいちばん近い島 地球の先っぽにある土人島での物語」1966/コラム立原正秋と川端康成/コラム渡辺淳一の悪評/船山馨「石狩平野」1967/コラム井上ひさし嫌いのわけ/花田清輝「小説平家」1967/コラム文学賞と政治/第三章 戦後昭和II/倉橋由美子「夢の浮橋」1971/広瀬正「エロス」「ツィス」1971/筒井康隆「脱走と追跡のサンバ」1971/瀬戸内晴美「いずこより」1972/夏樹静子「蒸発 ある愛の終わり」1972/辻邦生「背教者ユリアヌス」1972/素九鬼子「旅の重さ」1972/深沢七郎「盆栽老人とその周辺」1973/川上宗薫「流行作家」1973/吉村昭「冬の鷹」1974/星新一「祖父・小金井良精の記」1974/コラム城山三郎の政治的立場(直木賞こぼれ話3)/コラム半村良の「市井もの」/コラム長部日出雄の「転向」/有吉佐和子「複合汚染」1975/コラム佐木隆三と筒井康隆/曽野綾子「木枯しの庭」1975/萩原葉子「蕁麻の家」1976/高橋たか子「誘惑者」1976/島尾敏雄「死の棘」1977/中野孝次「麦熟るる日に」1978/竹西寛子「管絃祭」1978/橋本治「桃尻娘」1978/大西巨人「神聖喜劇」1978/灰谷健次郎「太陽の子」1979 ほか