第1章 三現実史観/三つのリアリティ/R1とR2を分けるもの/R2とR3を分けるもの/3Rと3G/R3の神=Google/「進化」より「棲み分け」/第2章 二種類の宗教/日本は宗教的か無宗教か/ミュンヘンでの体験/脱退して考えたこと/宗教の心理面と社会面/辞書での定義/宗教研究における定義の試み/コンテンツとメディアとしての宗教/一元論の問題/宗教と倫理/先へ進むための図式として/第3章 四つのイズム/カレル橋の上で/四つのイズム/フェティッシュからフェチまで/憑依・脱魂するシャマン/個人・集団トーテミズム/アニミズム概念の発明/「トーテミズムの終焉」?/デスコラと「存在論的転回」/ファースから学ぶ/四つのイズムでとらえる/第4章 動物からヒトへ/宇宙のはじまりから/死を悼む動物たち?/想像力と共感力/「今、ここ、私」を越えて/人類の進化と「心」/宗教はよいものか、悪いものか?/エアグリッフェンハイト/表出から応用へ/心とらわれるヒト/神話と儀礼/第5章 狩猟採集民の世界観/「ものすごい喜び」/芸術のはじまり/〈動物の主〉とトリックスター/無文字社会の記憶術/超自然的制裁/大型動物だけなのか/東南アジアの〈カミナリ観念複合〉/アフリカのカマキリ観念/セミとカマキリと口笛と/第6章 定住化と自己家畜化/お年玉とアイスマン/「新石器革命」?/逃げられない社会/複雑な狩猟採集民/中間的な諸形態/自己家畜化とは/食料生産の功罪/文化的〈退行〉、感染症、そして人新世/第7章 農母性と牧父性/楽園からの追放/巡回空間と放射空間/ニャンコポンの神話/忘れられた二人の学者/牧畜民をどう位置づけるか/多元的発生論へ/「元始、女性は太陽であった」/血へのエアグリッフェン/おしゃれは女性のものか/生業の展開と二つの原理/第8章 ユーラシア大陸と〈軸の時代〉/直感的な風土論/ヤスパースの人類史像/バベルの塔はあったか/〈軸の時代〉とその背景/牧父性と天の神/モンゴルでの観察から/再評価と中央ユーラシア/思索の深まり/ゾロアスター教からユダヤ教へ/唯一神教の誕生/アーリアとセム、ヘレニズムとヘブライズム/仏教、そしてユーラシアの基層/第9章 日本語とコミタートゥス/カミ観念の古層/ふわっとしたアニミズムでなく/実存がゆらぐ時/日本語の相対的自己表現/コミタートゥス、東西へ/騎馬文化と武士道/「日本人」という表現/第10章 未来へ進んでゆくために/カモシカとユクスキュル/イリュージョンとしての世界/シャボン玉と間主観/ジーンとミーム/機械に心を宿せるか/かかわるとかかわるとか/四つの欲求/四欲求から敷衍して/コロナ禍をへて/近代的な知の再考へ/R3の拡大による影響/未来へ/あとがき(未完)/解説 時空を超えて山田仁史が伝えたかったこと 角南聡一郎/引用・参考文献/索引