はじめに/序章 日本にとっての日朝国交正常化/最後の戦後処理未達成国──朝鮮/戦後日本と朝鮮/国交なき日朝関係の現実/日朝国交樹立の胎動/第一章 日朝国交交渉の開始と決裂 一九九〇~一九九二/一九八〇年代末の新情勢/七・七宣言/金丸・田辺訪朝団/謝罪ではじまる日朝交渉は国民に受け入れられた/慰安婦問題でも謝罪がなされた/日朝交渉はじまる/徐々に高まる交渉反対論/核問題と李恩恵問題/第二章 日朝交渉再開の努力と反対勢力 一九九三~一九九七/慰安婦問題と日朝国交問題/細川政権の誕生/米朝戦争の危機高まる/村山政権誕生/日朝交渉再開の企て/戦後五十年決議衆議院で可決/北朝鮮の自然災害と食糧危機/一九九六年の動き/『現代コリア』グループ/拉致問題の浮上/横田めぐみさんの拉致/佐藤勝巳、運動の中心へ/日朝予備交渉はじまる/第三章 日朝国交交渉第二ラウンドへ 一九九七~二〇〇一/日朝交渉再開へ/拉致問題運動の本格化/村山超党派国会議員訪朝団/日朝交渉第二ラウンドはじまる/日朝国交促進国民協会発足/日本政府の姿勢/「加藤の乱」/北朝鮮をとりまく国際情勢の激変/第四章 日朝首脳会談と日朝平壌宣言 二〇〇二/小泉首相、田中局長の挑戦/秘密交渉/この間の救う会/日朝国交促進国民協会の活動/秘密交渉が明らかになるとき/発表の後/日朝首脳会談/日朝平壌宣言/記者会見/米国への報告/家族会と救う会の反応/外務省と家族会・救う会との応酬/アメリカの動き/反対勢力の逆襲/日朝国交促進国民協会の評価/五人一時帰国という愚策/国交阻止勢力、勝利の凱歌/「解決」とは何か/第五章 二〇〇四年小泉再訪朝 二〇〇三~二〇〇五/イラク戦争の中で/外務省と北朝鮮の接触/二〇〇四年小泉再訪朝/会談での合意事項/小泉首相再訪朝に対する世論/薮中局長の平壌交渉/横田めぐみさんの遺骨鑑定問題/安否不明の拉致被害者に関する再調査/「厳しい対応を取らざるを得ない」/DNA鑑定をめぐる論争/突き当たった壁/第六章 安倍首相北朝鮮政策の宣布と始動 二〇〇五~二〇〇七/六者協議の夢の合意とその否定/田中局長に対する文筆リンチ/官房長官安倍晋三の初業績/安倍首相の誕生/あるテレビ番組/安倍政権の打ち出した政策/北朝鮮人権侵害問題啓発週間/安倍拉致三原則/拉致問題対策本部の活動/安倍首相退陣へ/第七章 安倍路線の国策化 二〇〇七~二〇一二/福田内閣の対話路線/変わらぬ反応、あたらしい努力/反対派の混乱/福田首相突然の降板/麻生内閣による安倍路線復活/田原発言事件/鳩山内閣の下で/日朝国交促進国民協会の活動/菅直人内閣/菅内閣の拉致対策本部の姿/東北大地震の中で/齋木発言の暴露/日朝交渉再開を求める動き/野田内閣時代の模索/金正日の死/外務省は正式政府間交渉へ/他