刊行の辞……山口輝臣・福家崇洋/はじめに……福家崇洋/文明化と「国体」の行方/第一次世界大戦と「文明化」再考/戦後世界の再編と民族独立要求/解放と抑圧の先に/第1講 憲政擁護論……小山俊樹/憲政擁護と閥族打破──「大正デモクラシー」のはじまり/「民衆的示威運動」の系譜/浮田和民の「倫理的帝国主義」/尾崎行雄の「立憲勤王論」/憲政擁護の論理構造/第2講 天皇機関説論争……住友陽文/何が問題になったか?/国家は団体なのか/国家法人説批判/主権・統治権の主体/天皇とは何か/国体論と憲法/論争以後/第3講 民本主義……平野敬和/民本主義の背景/民本主義の内容/民本主義論の波紋/帷幄上奏をめぐる議論/民本主義と社会主義/第4講 教養主義……松井健人/「歴史」としての大正教養主義/旧制高等学校とドイツ語/帝大教師ケーベルと大正期教養派/人格・社会のための読書と躓き──阿部次郎『三太郎の日記』/政治的かつオカルト的な大正教養主義へ──阿部次郎の満鉄講演/第5講 大正マルクス主義……黒川伊織/民本主義と日本資本主義論争のはざまで──山川均と第二次日本共産党/唯物史観による同時代認識──明治維新の性格規定をめぐって/社会主義運動の再活性化──一九一九年/コミンテルンの日本への働きかけと第一次日本共産党の成立/「デモクラシー」的諸要求の拒否──普通選挙をめぐって/「主義者」からエリート学生へ──福本和夫の登場/第6講 大正アナーキズム……梅森直之/大正時代の思想的課題/日本におけるアナーキズムの導入と展開/大正アナーキズムの輪郭/「自我」と「労働」からの解放/大正アナーキズムの外延/第7講 アジア主義と国家改造論……萩原 稔/手塚治虫が描いた北一輝/日露戦争前後の北一輝/中国革命とのかかわり/『改造法案』1──執筆の背景/『改造法案』2──国家改造の実行手段=天皇を擁した軍事クーデター/『改造法案』3──国家改造の具体的内容/『改造法案』の影響──その後の展開/第8講 民族自決論……小野容照/民族自決とセルフディタミネーション/ロシア革命と自己決定する主体/ボリシェヴィキからウィルソンの民族自決へ/三・一独立運動/さまざまな民族自決論/黎明会、新人会と朝鮮/第9講 小日本主義と自由主義……望月詩史/小日本主義とは何か/植松考昭の小日本主義/三浦銕太郎の小日本主義/石橋湛山と自由主義/石橋湛山の小日本主義/小日本主義の評価/第10講 女性解放思想……小嶋 翔/“性”を問う主体の登場──平塚らいてう「元始女性は太陽であつた。」/産む性であることの困難/“性”の自己決定権をめぐって/人間としての平等か、女性としての権利か──母性保護論争(一九一八)/権利を求めて──新婦人協会(一九一九~二二)/個人としての自由か、社会としての保護・規制か/資本主義社会と女性──時代は昭和へ/第11講 新教育……和崎光太郎/新教育の誕生/新教育の展開/八大教育主張講演会/川井訓導事件/新教育の「終焉」