対談 近代以前の東京の原形を探る 陣内秀信×三浦展/中央線をはずして考える/川、湧水、神社、古道などから、古代・中世の歴史を探る/かつての地域が残しているアイコン/中野新橋を流れる神田川/地域の歴史を掘りおこす/第一部 中野・杉並編/第一章 新宿~中野 青梅街道から中央線へ移動した軸 三浦展・五木田勉/中央線は嫌われ者だった/何もなかった頃/賑やかだった青梅街道/中央線はなぜ曲がっている?/神田川の丘の上に高級住宅地「華洲園」/東中野にフランク・ロイド・ライトの弟子が設計したレストラン/牧場もあった/中野長者/中野は江戸でいちばんのそばの産地、そばつゆも独占/花街もあった/第二章 高円寺 前近代の宗教地域から近代軍事都市へ 三浦展・五木田勉/高円寺の入り口は東高円寺/鷹場だった高円寺/寺の町/鶴をつかまえた/和田の土地二坪は日本橋の一坪/幻の中央線・馬橋駅/オトリメ様/中野と荻窪を結ぶ滑走路の計画/第三章 阿佐ヶ谷 聖域・湧水・古道・河川・釣り堀から読む地域構造 陣内秀信・柳瀬有志/土地の本質を知るため、川と古道に注目する/地蔵、庚申塚、遺跡などに地域の古層を読む/古道を歩いて、聖地・大宮八幡宮へ/水をキーワードに探る、阿佐ヶ谷神明宮周辺/高台の聖なる空間、鷺宮八幡神社が示すもの/私の原風景──成宗周辺の地形を歩く 陣内秀信/第二部 多摩編/第四章 国分寺~府中 いにしえの東京を探しに、古代武蔵の中心をめぐる 根岸博之・井上倫子・篠井満夫/二つの崖線に湧水と三つの河川/大國魂神社の起源とその立地を探る/道が集まり、繋がる府中の古道/伝統を守りながらも常に進化し続ける祭/西へ向かえば、そこにはさらなる古墳の世界/空白を埋めていく近代の思想/国分寺崖線を下り、武蔵国分寺に/古代からの記憶が重なり合い、つくられる地域の姿/第五章 日野 用水路を軸とした農村、宿場から鉄道中心のベッドタウンへ 石渡雄士/多摩川と浅川/「水の郷日野」/駅名と同名の用水路──日野用水と豊田用水/宿場を守る地蔵と日野煉瓦/日野宿の形成と駅の誕生/地形を巧みに読んだ日野用水を歩く/精進場と屋敷神信仰/水門から農地を探す/日本の近代を支えた養蚕と蚕糸試験場/崖沿いに湧水と遺跡が集まる豊田駅周辺/湧水が集まってできた黒川水路/取水口から排水口へ向かって豊田用水を歩く/豊富な水資源を求めて進出した近代の工場/湧水と信仰の空間──豊田‐東豊田/用水と信仰の空間──川辺堀之内/文庫版対談 「鉄道がなかったら」という視点が新しい郊外を生む! 陣内秀信×三浦展/「鉄道がなかったら……」という視点/コロナで変わる生活圏/大きな開発ばかりのモデルをつくりなおす/谷保の面白さ/地元を見る人と見ない人/日本には都市政策がない/都市の住宅地化が進むなか、住宅地を複合化する必要がある/参考文献/