はじめに/天文学が考古学の研究を進める/古天文学の三つの分類/第一章 巨石文化は何を示しているのか?/1 ストーンヘンジは天文学の事象を予測していた?/古天文学と巨石文化/巨大遺跡の四つの分類/ストーンヘンジについて/2 遺跡を科学的に考察するための天文知識/位置天文学とは何か/天球と二つの座標/地平座標/赤道座標/日周運動/南中と天体の出没方位/太陽の動き(黄道)と季節/季節や緯度で日没のようすが変わる/月の話 白道とは/出没方位図とスタンドスティル/月の出入りと遺跡の関係/地球の歳差運動とは/3 古天文学の視点で巨石遺跡を見る/ストーンヘンジの分析/ストーンヘンジはアナログ・コンピュータだった?/メジャー・スタンドスティルと二つの巨石遺跡/日本の巨石遺跡/巨石文化と天体観測/第二章 太陽信仰とピラミッド/1 ピラミッドはどこを向いているか/ミューオンで進んだピラミッドの研究/階段ピラミッド/屈折ピラミッド/真正ピラミッド/三大ピラミッド/ピラミッドの方位は歳差でずれている/天の北極を定める二つの説/建造年で微妙にずれるピラミッドの向き/北極星は何時に真北になるのか/太陽を使って「南」を計測する/エジプトの太陽信仰とは/2 暦はどうして生まれたのか/暦はなぜ必要か/春分や秋分でも昼の方が長い/曜日の起源は太陽系の惑星/「月」は月齢に因んでつくられた/3 エジプトの暦と天体の関係/月の満ち欠けをもとにした太陰暦/季節に合わせた太陰太陽暦/なぜエジプトで太陽暦が生まれたのか/360日に5日が加わった神話/ユリウス暦とグレゴリオ暦/3000年で1日ずれる/第三章 暦とマヤ文明/1 ピラミッドが暦をあらわしている/マヤ文明とは/マヤ文明の歴史 先古典期/マヤ文明の歴史 古典期/チチェン・イッツァ/暦のピラミッド/春分にうねる蛇/チチェン・イッツァの天文台と球技場/マヤ文明の衰退/2 天体観測をしていた!/マヤ文明の特徴 宇宙観と数字/太陽暦と優秀な天体観測技術/太陽暦と儀礼暦のカレンダーラウンド/金星の光でも影ができる/地球と金星の会合周期/太陽暦と儀礼暦と金星/長期暦/第四章 広大な海とポリネシア/1 海を渡るために発展したポリネシアの天文学/オセアニアの三つの地域/メラネシアとミクロネシア/ポリネシア/天測暦/灯台守はいなくなった/太陽を用いた方位の確認/季節ごとに目印となる四つのグループ/冬の目印の星と星座/春の目印の星と星座/夏の目印の星と星座/秋の目印の星と星座/航海のための星/2 星にまつわる物語/星の民話/ホクレア号/ポリネシアを西欧に知らしめた人物と天文現象/西欧にポリネシアを紹介したキャプテン・クック/金星の太陽面通過の観測/ビーナス・ポイントで見たグリーンフラッシュ/ほか