はじめに/記録よりも記憶に残る名車100系/本書の構成/第1章 新幹線モデルチェンジ車の構想/1 東海道新幹線の成長と曲がり角/東海道新幹線の開業と成長/岡山・博多開業そして曲がり角を迎えた新幹線/0系普通車シートと食堂車の改良/2 モデルチェンジ車の胎動/2階建て車両の構想/国鉄のイメージアップをねらった戦略車両100系/第2章 100系新幹線電車の構想/1 100系の基本構想/「早く、快適に、安く」のニーズに応えた構想/投資を抑えつつ目指した最高速度230km/h/お客様第一とコストパフォーマンスを追求した設計思想/2 シートピッチと定員確保の挑戦/ミリの単位にこだわった普通車シート/シートピッチと定員を両立させた車体設備/3 2階建ての食堂車とグリーン車/ゼロからスタートした2階建て食堂車の構想/遅れてスタートした2階建てグリーン車の構想/第3章 100系新幹線電車の開発/1 現代感覚とスピード感を盛り込んだ先頭デザイン/部外のデザイナーが参加した100系のデザイン/1982年度からはじまった先頭形状の検討/0系をブラッシュアップした先頭形状と外部色/2 コスト低減を追求した主回路と車体/サイリスタ位相制御と渦電流ブレーキ/工夫を重ねた車体構造と騒音対策/3 完成に近づく量産先行車/落ち着いてくつろげる空間を目指したインテリア/情報サービスの向上と試作モックアップのお披露目/第4章 100系量産先行車の営業運転開始/1 X0編成の営業運転開始まで/X0編成専任チーム大井支所試験科の発足/2階建てグリーン車の個室改造と230km/h試験/2 X0編成の営業運転開始/上々の滑り出しを見せたX0編成の営業運転/初期トラブルの克服と栄光のお召列車/第5章 100系量産車の誕生と国鉄最後のダイヤ改正/1 100系量産車の計画と開発/当初計画から前倒しされた量産車の製作/大窓に改良された量産車の設計と「こだま」の営業運転/2 100系量産車の営業運転開始/2階建て量産車の誕生と量産先行車の量産化改造/国鉄最後のダイヤ改正の目玉商品だったX編成/第6章 エクスプレス・キャンペーンの主役100系/1 若手広報マンが提案したシンデレラ・エクスプレス/遠距離恋愛をモチーフにしたCM企画書/シンデレラ・エクスプレスに起用されたエース100系/2 エクスプレス・キャンペーンの展開/アリスのエクスプレス、そしてホームタウン・エクスプレス/JR東海の代名詞となったクリスマス・エクスプレス/第7章 100系新幹線電車の進展/1 カフェテリア車を組み入れたJR東海G編成の誕生/新しい供食体制の模索から生まれたカフェテリア/G編成の増備と旅客情報サービスの進化/2 2階建て車4両のJR西日本グランドひかりV編成/山陽新幹線の競争力強化を目指した戦略車両の構想/目指したものはアメニティ向上と最高速度向上/3 全盛期を迎えた100系/東海道・山陽新幹線の主力に成長した100系/第8章 のぞみ時代の100系/1 300系「のぞみ」の誕生/第2次モデルチェンジ車を目指した300系/主役が交代した93年3月ダイヤ改正/2 100系の落日/X編成・V編成の引退と食堂車営業の終焉/東海道新幹線からの引退と16両編成の消滅/3 100系の晩年/山陽「こだま」への転用/100系の挽歌/100系の残したもの/100系カフェテリア車営業運転開始の頃
ほか