まえがき/序章 静かで、にぎやかな新学期/第一章 難聴のTVディレクター/手話の学校との出会い/難聴のディレクターとしてのこれまで/中継のできないディレクター/異変/「共に生きる」はきれいごと?/「聞こえなくても、テレビ局で働けるんだよ」/風向きが変わる/「共生」を問いかける/第二章 手話が飛び交う「明晴学園」/手話を「第一言語」に位置づける全国唯一のろう学校/校門をくぐると、海外にトリップ!?/前途多難なロケのスタート/子どもたちの言葉を育む「手話科」/“かわいそうな存在”には描かない/第三章 手話を大切にする学校が生まれた背景/手話が禁じられた過去/「ろう」のまま、手話で学びたい/口話で育った私/日本手話と日本語対応手話/自由にコミュニケーションできる言葉を持つ/「日本手話」で学ぶ選択肢を求めて/大事にしているのは、ろう児が「言葉」を育めること/明晴学園を選択した保護者の思い/ハルカの家族、ハルカの言葉/二つの視点から生まれたインタビュー/【制作チームインタビュー1】カメラマン 中尾潤一 「人は絶対、表情に出る」/聞こえない人たちの世界は目の世界だと知る/子どもたちの心をつかんだ「じゃんけん」/音声が必要かどうか議論に/ろう者と聴者が同じ土俵で見られる番組/第四章 明晴学園の特色ある教育/学校は子どもたちが作る/社会で生きていくための「考える力」を育む/人は言葉と共にある/授業「日本語科」/手話が育む日本語の力/大切なのは伝えること/第五章 ろうであることを誇りに思う子どもたちと、社会/卒業を控えた中学三年生/自らの言葉で語る未来/「ろうの自分が好き」中三の答辞/「聞こえるようになる、魔法の薬があったら飲みますか?」/受験で目の当たりにした社会/ノーナレーションで伝わるのか/【制作チームインタビュー2】編集マン 松本哲夫 「取材者と生徒たちの信頼が嬉しい」/手話が言葉だと腑に落ちた瞬間/意図することも、気をつかうこともない/文字だと冗談が伝わらない!/手話から一人ひとりの性格が見えてきた/取材者と現場の信頼関係が見える喜び/第六章 悩みながら取材をした卒業生/誰に向かってつくるのか/「卒業後の世界も描こう」/“筆談キャッチャー”ヒロ/ヒロの前に現れた壁/“ろう”のまま聴の世界で生きる/【制作チームインタビュー3】プロデューサー 村井晶子 「サンクチュアリの外側を描く」/慎重に慎重に現場を見るタイプ/提案会議で真っ先に手を挙げた/学園の外を描くという決断/くじける姿を見たいんじゃない/子どもたちの「言葉」の強さが番組をつくった/第七章 手話の子どもたちが描く未来/二〇歳の自分へ/小野先生を泣かせよう!/「六年間の感謝の作文を送ります」/卒業式/聴の世界で/【明晴学園卒業生インタビュー】大竹杏南さん 「ろう者としてのアイデンティティーを認める心を育ててくれる場所」/カメラがいるのが自然な状況/想定外だった質問/明晴学園で「違う世界」に目が開いた/情報保障の難しさ/人とつきあう仕事をしたい/ろう者としてのアイデンティティーを育む/あとがき “共に働く”が叶ってこそ、制作できた番組/参考文献