まえがき
第1部 グリーンテクノロジーが求められる地球環境
第1章 気候変動と2050 年への課題 井田旬一
気候変動の現状と重要性:過去から未来へ
地球の歴史におけるCO₂ 濃度と気温の関係
21世紀の気候変動対策とその課題
気候変動の現状
現状の温室効果ガス削減の進捗
2050年を見据えた課題
まとめ
第2章 食と農業の課題 大依華蓮
世界につながる私たちの食卓
食料生産の歴史
飢餓と肥満が同時に存在する現代
農業と自然環境の関わり
環境負荷の低減に向けた世界的潮流
世界につながる私たちの選択
第3章 プロテインクライシス 髙山佳樹
プロテインクライシスとは?
なぜいま「タンパク質」が危機なのか?
代替タンパク質~未来のタンパク源~
次世代タンパク源
第4章 海洋プラスチック問題 中嶋亮太
プラスチック汚染からは逃げられない
大量生産と大量廃棄
海洋へのプラスチック流出
海洋に蓄積するプラスチック
海洋生態系への影響
社会への影響
この問題、どうやって解決するか
「使い捨てプラスチック」が鍵
第2部 グリーンテクノロジーを支える要素技術~地域循環共生圏の構築に向けて~
第1章 廃棄物処理技術 中﨑清彦・秋月真一
好気処理
嫌気処理
第2章 炭化技術とバイオ炭 佐藤伸二郎
廃棄物処理としての炭化技術
バイオ炭の定義と目的
バイオ炭の環境への影響
バイオ炭の政策支援「J-クレジット」
バイオ炭の展望と持続可能な未来への道筋
第3章 プランクトン工学 関根睦実・戸田龍樹
プランクトン工学とは
水圏生態系におけるプランクトン
プランクトンの大量培養技術
プランクトン工学の実社会への応用
プランクトンを活かした持続可能な社会の形成
第4章 新規微生物の探索とグリーンテクノロジー 黒沢則夫
微生物の誕生とグリーンテクノロジーへの貢献
微生物の多様性と分類
新規な微生物の探索
微生物のグリーンテクノロジーへの応用例
今後の展望~微生物のグリーンテクノロジーへのさらなる挑戦~
第5章 グリーンテクノロジーに貢献する新素材 井田旬一
新素材がつくる人類の未来
自然に学ぶ革新技術 ――バイオミメティクスと新素材開発
光と水から水素をつくる ―夢の新素材、光触媒―
第3部 グリーンテクノロジーの社会実装へ向けて
第1章 プランクトン工学で水産養殖場からの廃棄物を循環させて有価物に変換 戸田龍樹
増え続ける世界の養殖生産と環境破壊:科学技術外交プロジェクト・コスモスの挑戦
循環型社会構築に資する微細藻類の大量培養技術
汚泥循環利用プロジェクト―コスモスのチームと研究開発
グリーンテクノロジーの要素技術の組み合わせが資源循環を作る
第2章 エチオピアの水草バイオマスを循環させてエネルギーと生物生産へ転換 佐藤伸二郎
SATREPS-EARTH(サトレップス・アース)とは?
解決すべき問題の背景
4つのプロジェクト研究テーマ
プロジェクトの進捗と成果
プロジェクトの今後の展望とSDGs
アースから見るグリーンテクノロジー
第3章 BOPビジネス 青野健作
BOPビジネスとその課題
貧困とBOPビジネス
ソーシャルビジネスとBOPビジネス
グリーンテクノロジーとBOPビジネス
今後の展望
第4部 グリーンテクノロジーから見る産業と地球の未来
第1章 将来のエネルギー展望 小寺洋一
激変する国際エネルギー情勢
世界のエネルギー消費の変化と温室効果ガス排出削減の対策
わが国のカーボンニュートラルへの取り組み
電力分野の脱炭素技術
運輸分野の脱炭素技術
産業分野の脱炭素技術
民生部門の脱炭素技術
将来への展望
第2章 循環型農業と未来の農業生産 久米川宣一・佐藤伸二郎・亀田多江
「みどりの食料システム戦略」
カーボンニュートラルを目指す環境保全型農業
資源循環型農業
リジェネラティブ(環境再生型)農業
気候変動への農業生産管理対策
スマート農業
カーボンニュートラルな農業の実現に向けて
第3章 未来への持続可能な水産養殖 平原南萌・戸田龍樹
世界的なタンパク質不足、課題解決の鍵を握るのは養殖産業
デジタル技術を養殖産業へ
デジタル技術の導入に奮闘する企業
次世代型の陸上養殖技術
閉鎖循環式陸上養殖の導入事例
陸上養殖の市場成長性
陸上養殖の課題と展望
第4章 未来のAI社会〜AI技術とロボティクスが拓く持続可能な社会〜 萩原良信
持続可能な未来に向けた技術の展望
AI・ロボット技術の進歩
エネルギー効率の最適化
持続可能な農林業
廃棄物管理とリサイクル
環境モニタリングと保全
AIとロボット技術の課題と未来への取り組み
第5章 地球から宇宙へ 秋月真一
人類が再び月に降り立つ日
恒常的な有人宇宙探査の実現に向けて
宇宙開拓とグリーンテクノロジー
宇宙から地球へ:スピンオフによる社会還元
宇宙開発と地球環境の共生を目指して
あとがき