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マレーの感傷 金子光晴初期紀行拾遺

著:金子光晴

電子版

内容紹介

どの村落にも村落のどの小さい家にも世界の波動はうちつけ、衝撃しているのだ。ただ私は旅行者なので、通り過ぎるものなので、それに気づかずにすませるのだ――妻・三千代の不倫を清算するため二人で旅立った中国、欧州、南洋。旅の記録を当時の雑誌掲載作や手帳からオリジナル編集。自伝三部作の原石ともいえる貴重な作品集。詩人本人による挿画収録〈解説〉鈴村和成

目次
I
西湖舟遊
春の半淞園
北京雑景
香港・広東・マカオ
II
好色の都
フランドル遊記
北欧ブラバン
ブルッセル
III
馬来の感傷
蘭印の旅から
蘭印紀行
金子光晴の旅 略年譜
解説――源泉としての『マレーの感傷』

JP-eコード:12000000000000002485
出版社:中央公論新社
コンテンツ公開日:2020年04月30日