カマラ・ハリス物語
著:岡田 好惠
内容紹介
「初の女性かもしれません、でもわたしが最後になるつもりは、ありません」
夢を実現するには、どうするか?
彼女はいつも真剣に考え、行動し続けました。
アメリカ社会には、”ガラスの天井”と呼ばれる、目に見えない壁があるといわれます。それは、女性の社会進出や昇進をひそかにさまたげる差別の壁です。
ハリスさんは、その厚い壁をみごとに打ち破り、アメリカ初の女性副大統領、有色人種の副大統領になりました。すばらしいことです。
けれども、この本は偉人伝ではありません。
カマラ・ハリスという、アジア系黒人の一少女が、様々な人種が共に暮らすアメリカで、どんな子ども時代を送り、どんな風に考え、どんな風に努力して、今のハリスさんになったのかを、あなたといっしょに考える一冊としたいのです。
ーー本文より。
巻末には、2021年1月のカマラ・ハリス勝利演説の原文と全訳、あわせて、キング牧師の演説抜粋と、アマンダ・ゴーマンの大統領就任式で朗読された詩抜粋(すべて原文と訳)を掲載。
目次
目次
1 子ども時代
◆ほしいのは“じゆう”!
◆両親の離婚と母の教え
◆突然の転校
2 大学時代
◆名門ハワード大学へ
◆家族のきずな
◆ハリス“仲良し”姉妹
◆伝統ある女子学生クラブのメンバーに
(コラム)アメリカの女子学生クラブ
3 検察官を目指す
◆法科大学院へ
◆検察官インターン生活の贈り物
◆まさかの司法試験不合格
◆新米検事補の決意
4 サンフランシスコ地方検事に
◆手作り選挙運動
◆信念を貫いて
5 カリフォルニア州司法長官に
◆より長くより厳しい挑戦
◆自分を知ってもらうために
◆弱者を最優先に
6 司法長官の結婚
◆親友の一言
◆結婚式
◆カマラは“ママラ”
7 合衆国上院議員に
◆チャンス到来
◆“カモジ・バス”に乗って
◆苦い勝利
(コラム)アメリカの政党
(コラム)民主党と共和党
8 政界の荒海に乗り出す
◆ワシントンへ
◆民主党期待の新星として
(コラム)
アメリカの最高裁判所
アメリカの大統領選挙
◆「わたしには夢がある」
◆負けて勝つ
(コラム)
BLM運動をはじめた人
◆女性の権利を守るために
(コラム)
ジョー・バイデンは人の痛みがわかる人
キング牧師と「キング牧師の日」
9 副大統領への道
◆皆さん、民主主義に参加してください!
◆副大統領の勝利演説──「最初からもしれないけれど、最後にはならないつもりです」
◆道は厳しくても
(コラム)
”桂冠詩人”アマンダ・ゴーマン
(最後にひとこと)
自分のリーダーは自分
◇カマラ・ハリス 勝利演説全文 対和訳
◇キング牧師 演説「私には夢がある」抜粋 対和訳
◇アマンダ・ゴーマン 詩 「われらが登る丘」前半抜粋 対和訳
◇カマラハリス年表
JP-eコード:06A0000000000479951G
。出版社:講談社
。コンテンツ公開日:2022年04月26日。