講談社学術文庫
中世ヨーロッパの社会観
著：甚野 尚志
電子版
内容紹介
人体に、建造物に、蜜蜂に、チェス盤に――
隠喩で捉えられた社会像
中世ヨーロッパは教皇・皇帝という聖俗権力の下の階層秩序的な社会であった。人体諸器官に喩えれば君主は頭、元老院は心臓、胃と腸は財務官と代官、武装した手は戦士、足は農民と手工業者、そしてそれらは魂であるところの聖職者の支配に服する――ほかに建築・蜜蜂・チェスなどを隠喩として社会の構成と役割を説明する中世人の象徴的思考を分析。
目次
序章 隠喩による社会認識 第1章 蜜蜂と人間の社会 第2章 建造物としてのキリスト教社会 第3章 人体としての国家 第4章 チェス盤上の諸身分 終章 コスモスの崩壊
JP-eコード：06A0000000000236393U
。出版社：講談社
。コンテンツ公開日：2020年09月04日。